Telefónica World Series by Nissan
モンタニー、シーズン最終ラウンドで1位と3位に入賞し、シリーズ2位。
2勝を挙げたレーシング・エンジニアリングがチーム・タイトルを獲得

ラインダースにとっては「暗黒の日曜日」。
ジャスティン・ウィルソン、2勝目を挙げる。

Round 17&18(Final), Sao Paulo, Brazil - Dec. 8, 2002

フランク・モンタニーがテレフォニカ・ワールド・シリーズbyニッサン、シリーズ2位の座を掴んだ。モンタニーは、インテルラゴス・サーキット(ブラジル)で行われた最終ラウンドの第1レース(17周)で優勝し、第2レースで3位に入賞。それに対し、ライバルのバス・ラインダースは両レースともさえない結果に終わった。レーシング・エンジニアリング・チームは、モンタニーが第1レースを、そしてジャスティン・ウィルソンが第2レースを制すという快挙を成し遂げた。アドリアン・カンポス・チームも、ポロ・ビラーミルが第1レースで3位、アントニオ・ガルシアが第2レースで2位、と両レースともポディウム・フィニッシュを果たす健闘を見せた。ブラジル人ドライバー達はサン・パウロで表彰台に上る活躍を見せることができなかった。今シーズンのチャンピオンシップはリカルド・ゾンタが制し、初代チャンピオンとなった。2位にはフランク・モンタニー、3位にはバス・ラインダース、4位にはジャスティン・ウィルソン、そして5位にはアントニオ・ガルシアが入賞した。

Race 1

大雨のため、コースには雨水が溢れ返り、スタートからセーフティ・カーの出動となった。ゾンタは1周目からスパートをかけようとしたが、コントロールを失い、タイヤウォールに激突してリタイア。レースは6周目で一旦中止となり、数分置いて再スタートとなった。ラインダースが先頭でレースは再開されたが、最初のコーナーでモンタニーとウィルソンがトップに踊り出し、その後さらにビラーミルと新人リカルド・スペラフィコもラインダースを抜き去った。大雨の第1レースは、フランク・モンタニーがトップでゴールし、レーシング・エンジニアリング・チームが1・2フィニッシュを果たしチーム・タイトルを獲得。3位にはポロ・ビラーミルが入り、バス・ラインダースは勝利を逃した。

Race 2

コンディションはウェット。レーシング・エンジニアリングのドライバー2人は貪欲だった。ウィルソンとモンタニーは2度目の1・2を狙い、1周目からレースをリードした。ラインダースがセッティング・ミスに泣き、1周ごとに表彰台から遠のいていく一方で、ゾンタとスペラフィコはそれぞれ3位と4位を走っていた。ピット・ストップでは、どのドライバーもタイヤを4本ともウェットからスリックへと交換した。モンタニーとラインダースが最初にピット・レーンに入り、ウィルソンとゾンタはそれに1周遅れた。コースに戻る際、モンタニーとゾンタはピット・レーンでスピード違反を犯し、ストップ&ゴーのペナルティを課されてしまった。ゾンタは巻き返しを図ることができなかったものの、モンタニーは3位にまで這い上がった。
ウィルソンはシーズン2勝目に向けて着実にトップを走り、2番手にはこの状況下でチャンスを得たアントニオ・ガルシアが続いた。バス・ラインダースはポイント獲得圏外に終わった。

フランク・モンタニー:
「僕のマシンはオフロード仕様じゃない。今回のレースは2年前のル・マンみたいだった。でも、今日勝って、チャンピオンシップ2位を取れて本当にうれしい。バスのマシンがトラブルを抱えていたのを知っていたから、プレッシャーは無かった。F3000やF1にも負けないこの新カテゴリーを作ってくれたジェイム(アルゲルサリ)と彼のチーム全員にお祝いの言葉を伝えたい。」

ジャスティン・ウィルソン:
「雨が降ったらいいのにな、と思っていたら、本当に雨になった。第1レースは、時速8km以上になるとハイドロプレーニングを起こすほど、ほとんど走れない感じだった。そんな危ないレースでフランクに続いて2位に入った。第2レースでは、オーバーテークがうまく決まったのと、抜群のピット・ストップのお陰で勝てた。」

リカルド・ゾンタ:
「大変な一日だった。第1レースではセーフティ・カーに続くことができなかった。第2レースではスピード・リミッターが機能しなくて、ストップ&ゴーを課せられることになった。今シーズン、チームは本当によくやってくれて、タイトルが獲得できてうれしい。」

バス・ラインダース:
「ひどい天気で、マシンのセッティングが原因で運転することができなかった。それでウィルソンにもモンタニーにも追いつけなかった。それはさておき、2002年は僕にとって非常にいいシーズンとなった。主催者におめでとうと言いたい。来年、チャンピオンシップはもっと面白くなるに違いないね。」

ポロ・ビラーミル:
「僕のマシンはカリティバのときの方が速かったけど、サン・パウロのほうがずっと楽しかった。第2レースでバス・ラインダースに追いつこうとしたときにミスした。僕はこの新しくできたカテゴリーを気に入っていて、これこそ僕のカテゴリーだと思うので、来年も出場したい。」

アントニオ・ガルシア:
「23周目でフラッグが出されたけど、僕に対してなのか確証が持てなかったので、2位を守るためにスピードを上げた。自分が今何位なのかわからなかった。」


RESULTS - Autódromo José Carlos Pace Interlagos(Length: 4,292 m)
World Series, Classification 1st Race (17 Laps)
POS. DRIVER TEAM RACE TIME
1. Franck Montagny (FRA) Racing Engineering 19:04.703
2. Justin Wilson (GBR) Racing Engineering 19:05.422 / 0.739
3. Polo Villaamil (SPA) Adrián Campos Motors. 19:18:878 / 14.175
4. Bas Leinders (BEL) KTR 19:27.684 / 22.981
5. Jaime Melo (BRA) Zele Motorsport 19:28.851 / 24.148
6. Antonio García (ESP) Adrián Campos Motors. 19:29.377 / 24.674
Best lap: Franck Montagny 1:43.854 at 149.367 km/h

World Series, Classification 2nd Race (23 Laps)

POS. DRIVER TEAM RACE TIME
1. Justin Wilson (GBR) Racing Engineering 38:34.069
2. Antonio García (SPA) Adrián Campos Motor. 38:56.249 / 22.180
3. Franck Montagny (FRA) Racing Engineering 39:01.550 / 27.481
4. Narain Karthikeyan (IND) Tata RC Motorsport 39:12.734 / 38.665
5. Ricardo Zonta (BRA) Gabord Competición 39:22.969 / 48.900
6. Jean C. Ravier (FRA) Epsilin by Graff 39:26.743 / 52.674
Best lap: Ricardo Zonta 1:28.656 at 174.973 km/h

Final Championship Points (Provisional)

POS. DRIVER POINTS
1. Ricardo Zonta 270
2. Franck Montagny 104
3. Bas Leinders 184
4. Justin Wilson 171
5. Antonio García 82

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