Telefónica World Series by Nissan
75,000人の観客の前で、リカルド・ゾンタがバルセロナの2戦とも制す
この2勝でゾンタは、2位のラインダースとの差を47ポイント、3位モンタニーとの差を50ポイントに広げる。

Round 11&12, Barcelona, Spain - Sep. 29, 2002

カタルニア・サーキット(バルセロナ)で行われたテレフォニカ・ワールド・シリーズbyニッサン第6戦で、リカルド・ゾンタが第1、第2レースともトップでゴールした。サッカーチム、F.C.バルセロナ・カラーのマシンをドライブするゾンタは、シリーズポイント2位のバス・ラインダース(この日、第2レースでポディウム)との差を26ポイントから47ポイントに、そして、3位のモンタニー(この日の最高順位は第2レースの4位)との差を50ポイントに広げた。カタルーニャ・サーキットには75,000人の観客が詰め掛けた。ワールド・シリーズの第3カテゴリー、スペイン・フォーミュラ・ジュニア1600チャンピオンシップでは、フォーミュラ・ニッサン2000にも出場のアドリアン・バレスがシリーズタイトルを決めた。

Race 1

全17周で争われる第1レースはリカルド・ゾンタが制したが、予選3位からスタートしたゾンタは、レース前半、前に立ちはだかるアンドレ・クート、ジャスティン・ウィルソンを相手に苦戦を強いられた。クートとウィルソンは最初の数周ですでに他を2秒以上引き離していた。16周に渡ってクートがレースを支配していたが、ゾンタはバルセロナのファン達にこのレースでの勝利を捧げることに決めていた。ゾンタはラスト4周で猛スパートをかけ、メーンストレートのエンドでウィルソンを抜いた。そしてラストラップでクートを追撃にかかり、コーナーで一気に抜き去り、トップの座を奪った。クートは2位、ウィルソンは3位でゴールした。
4位には指を骨折しつつもドライブしたジャン・クリストフ・ラビエール、5位にフランク・モンタニー、6位にアントニオ・ガルシア、そして7位にバス・ラインダースが入った。負傷したスペイン人ドライバー、アンジェル・ブルゲーニョに代わって出場したロドリゴ・スペラフィコは8位に終わり、喉の異変を訴えたナレイン・カーティケヤンは出走しなかった。

Race 2

今回もピットストップが勝負の分かれ目となった。第2レースは、まず好調なスタートを切ったバス・ラインダースが先頭に立った。しかし、ラインダースはピットストップでゾンタに6秒の差をつけられ、この差がレースに大きく響くこととなった。ゾンタはこのチャンスにトップを奪い、そのまま余裕の勝利を収めた。これで彼にとって今年6度目の優勝となる。ラインダースは2位でゴールし、モンタニーとジャスティン・ウィルソンを抑えたフランス人ドライバー、ジャン・クリストフ・ラビエールが3位に続いた。アントニオ・ガルシアが第1レースに続き第2レースでも6位に入った。

次回は、10月20日、スペインのバレンシアで行われる。

リカルド・ゾンタ:
「とてもうれしい。僕にとってもチームにとってもパーフェクトな一日だった。正直言って、第2レースで勝てたのは、ピットストップのお陰だね。」

バス・ラインダース:
「満足しているかって?まあ、ほとんど優勝した気になっていたよ。第2レースはゾンタに4秒の差をつけてトップを走っていた。これはチーム全体の努力のお陰だと思う。でも、ピットストップで6秒ロスしてしまって、結果として優勝を逃した。何万人もの観客がサーキットを埋め尽くすとすごいね。F1のレースを見に来た人たちはたいてい3時以降には帰るから、以前出ていたF3000のときには歓声は半分になるからね。」

アンドレ・クート:
「第1レースでは2位だった。この結果に満足するべきなんだけど、僕はあと少しのところまで先頭を走っていたからね。僕と同じくマシンも向上していくから大丈夫。」

ジャン・クリストフ・ラビエール:
「土曜日の第1予選で、マシンがスピンして指を骨折した。でも痛い思いをして走った甲斐があった。」


RESULTS
World Series, Classification 1st Race (17 Laps)
POS. DRIVER TEAM RACE TIME
1. Ricardo Zonta (BRA) Gabord Competicion 26:39.159
2. Andre Couto (MAC) Vergani Racing 26:40.096 / 0.937
3. Justin Wilson (GBR) Racing Engineering 26:40.758 / 1.599
4. Jean C. Ravier (FRA) Epsilon by Graff 26:41.559 / 2.400
5. Franck Montagny (FRA) Racing Engineering 26:46.957 / 7.798
6. Antonio García (SPA) Adrián Campos Motors 26:47.740 / 8.581
Best lap: Ricardo Zonta 1:32.661 at 183.689 km /h

World Series, Classification 2nd Race (24 Laps)

POS. DRIVER TEAM RACE TIME
1. Ricardo Zonta (BRA) Gabord Competicion 38:05.499
2. Bas Leinders (BEL) KTR 38:08.949 / 3.450
3. Jean C. Ravier (FRA) Epsilon by Graff 38:12.941 / 7.442
4. Franck Montagny (FRA) Racing Engineering 38:16.144 / 10.645
5. Justin Wilson (GBR) Racing Engineering 38:17.601 / 12.102
6. Antonio García (SPA) Adrián Campos Motors 38:20.425 / 14.926
Best lap: Bas Leinders 1:32.629 at 183.752 km/h

Championship Points after Catalunya (Provisional)

POS. DRIVER POINTS
1. Ricardo Zonta 205
2. Bas Leinders 158
3. Franck Montagny 155
4. Justin Wilson 84
5. Jean C. Ravier 63

BACK

Copyright © NISMO All Rights Reserved.