Telefónica World Series by Nissan
リカルド・ゾンタとフランク・モンタニーが勝者に
ゾンタ、2位との差を6ポイントから26ポイント差へと広げる。モンタニーとラインダースは同点2位。
第2レースでは、地元で水を得たモンタニーがリカルド・ゾンタを抑え、勝利を収める。

Round 9&10, Magny-Cours, France - Aug. 31, 2002

マニクール・サーキット(フランス)で行われたテレフォニカ・ワールド・シリーズbyニッサン第5戦を制したのは、リカルド・ゾンタとフランク・モンタニーだった。第1レースを制したゾンタは、バス・ラインダースとモンタニーの追撃をかわし、スタートからゴールまでトップを独走した。ピット・ストップが勝敗の分け目となった第2レースでは、今回のレースが地元での開催となるモンタニーがピット作業の速さを活かし、果敢な努力でシーズン3度目の勝利を手にした。シリーズポイント首位に立つゾンタは同点2位のラインダース、モンタニーとの差を26ポイントに広げた。

Race 1

今回マニクール・サーキットで行われた2レースの第1レースでは、ブラジル人ドライバー、リカルド・ゾンタ(ガボルド・コンペティシオン)が圧倒的な強さを見せ付け、着実に後続を引き離し、マドリッド戦以来シーズン5度目の優勝を収めた。ゾンタはスタートから好調で、終始レースをリードした。ベルギー人ドライバー、バス・ラインダース(KTR)は首位奪取のチャンスをほとんど与えられることはなかったものの、ゾンタにコンマ数秒の差で続き、2位でゴールした。3位にはフランク・モンタニー(レーシング・エンジニアリング)、4位にはチームメートのモンタニーの後ろをぴったりとマークし続けた、ジャスティン・ウィルソンが入った。アントニオ・ガルシア(アドリアン・カンポス・モータースポーツ)はチームの数週間に亘る懸命の作業に報いて5位に入った。

Race 2

第2レースでも再びマニクールを快走するゾンタの姿が期待されたが、結果として彼は悔しい結末を迎えることになった。一方で調子が上がったのはモンタニーだった。ゾンタもモンタニーもピットインを引き伸ばす作戦を立てていた。最初にゾンタがピット・ロードに入り、モンタニーがそれに続く形となったのだが、レーシング・エンジニアリング・チームのメカニック達の完璧なピット・ワークにより、モンタニーが逆転し、真っ先にコースに戻ったのだ。ゾンタは首位を奪還しようと試みたものの、モンタニーが目も眩むようなラストスパートで走り切り、トップの座を勝ち取った。2台の激しい首位争いに続きアントニオ・ガルシアが3位でゴールし、ついに表彰台に上がった。一方、バス・ラインダースは不運に見舞われた。ラインダースは1周目でコースアウトしたジャスティン・ウィルソンに巻き込まれ、グラベル直行を喫した。ウィルソンはピット・ストップを順調にこなし、挽回に成功したものの、ラインダースは7位以内に入賞することができなかった。マカオ出身ドライバーのアンドレ・クートは、規定の周回でのピット・ストップを怠ったため、20秒のペナルティを課され、8位から11位に順位を落とした。

次回は9月29日、バルセロナ(スペイン)で開催される。

リカルド・ゾンタ:
「すごく良い結果を残すことができたと思う。第2レースでは、ピット・ストップでタイヤを替え、さあコースに戻ろうというところでモンタニーが横にいたんだ。衝突を避けるため、一拍置かざるを得なかった。終盤のあのスリリングなゴール争いは観客にも、チャンピオンシップにもとても意味のあるものだと思う。」

フランク・モンタニー:
「ピット・ストップで完璧な仕事をしてくれたチームのみんなに感謝したい。そのお陰で第2レースで勝てたんだ。」


RESULTS - Circuit de Nevers Magny-Cours(Length: 4,250 m)
World Series, Classification 1st Race (17 Laps)
POS. DRIVER TEAM RACE TIME
1. Ricardo Zonta (BRA) Gabord Competicion 25:13.198
2. Bas Leinders (BEL) KTR 25:13.927 / 0.729
3. Franck Montagny (FRA) Racing Engineering 25:19.460 / 6.262
4. Justin Wilson (GBR) Racing Engineering 25:20.182 / 6.984
5. Antonio Garcia (SPA) Adrian Campos Motors 25:20.994 / 7.796
6. Jonathan Cochet (FRA) 7UP GD Racing 25:35.917 / 22.719
Best lap: Ricardo Zonta 1:28.022 at 173.820 km /h

World Series, Classification 2nd Race (25 Laps)

POS. DRIVER TEAM RACE TIME
1. Franck Montagny (FRA) Racing Engineering 37:26.367
2. Ricardo Zonta (BRA) Gabord Competicion 37:26.706 / 0.339
3. Antonio Garcia (ESP) Adrian Campos Motors 37:34.867 / 8.500
4. Tuka Rocha (BRA) Gabord Competicion 37:40.506 / 14.139
5. Justin Wilson (GBR) Racing Engineering 37:41.385 / 15.018
6. Ander Vilarino (ESP) Epsilon by Graff 37:47.101 / 20.734
Best lap: Ricardo Zonta 1:27.952 at 173.959 km/h

Championship Points after Magny-Cours (Provisional)

POS. DRIVER POINTS
1. Ricardo Zonta 163
2. Franck Montagny 137
3. Bas Leinders 137
4. Justin Wilson 64
5. Jean C. Ravier 41

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