Telefónica World Series by Nissan
モンツァを制したのはラインダースとモンタニー
ラインダースとモンタニーがチャンピオンシップでの差を詰めるが、リカルド・ゾンタは首位を守る。
ゾンタ、2戦とも5位入賞で、選手権ポイント2位のラインダースに6ポイント差。
勝負はマニクールに持ち越す。

Round 7&8, Monza, Italy - Jul. 7, 2002

モンツァ、7月7日。
イタリアのオートドローモ・ディ・モンツァで行われたテレフォニカワールドシリーズ by ニッサン第4ラウンドは、バス・ラインダースとフランク・モンタニーが制した。この日行われた2戦とも、ラインダースとモンタニーが順位を入れ替えて1・2を飾り、チャンピオンシップポイントでの2人の差は縮まり、首位に立つリカルド・ゾンタにも大きく近付いた。ゾンタは2戦とも5位に終わり、次戦マニクールには、2位のラインダースとの差わずか6ポイントで臨む。

Race 1

バス・ラインダース(KTR)がワールドシリーズで貫禄の2連勝を決めた。ラインダースはスタートからゴールまでトップを独走し、単独2位で後を追うフランク・モンタニー(レーシングエンジニアリング)を大きく突き放した。その一方で、ジャスティン・ウィルソン(レーシングエンジニアリング)、アンジェル・ブルゲーニョ(レプソルメイコム)、トゥカ・ロチャ(ガボルドコンペティシオン)、リカルド・ゾンタ(ガボルドコンペティシオン)の四つ巴の3位争いは熾烈極まるバトルとなり、一大スペクタクルの様相を呈した。チャンピオンシップ・ポイント首位のゾンタは最後列からのスタートとなり(土曜日にオイルポンプを破損)、猛烈な追い上げを見せたものの5位に終わり、8ポイントを獲得した。3位にウィルソン、4位にブルゲーニョという結果となった。

Race 2

勝負の分かれ目はピットストップにあった。モンタニーとラインダースはピットストップを上手くクリアしたが、ゾンタは右後ろのホイールの作業に若干時間がかかり、出遅れてしまった。モンタニーは終始レースをリードし、最終ラップでのラインダースの猛攻にもトップを譲らなかった。ラインダースが2位、アンドレ・クート(ベルガーニレーシング)が3位でゴールした。4位にはジャスティン・ウィルソン、チャンピオンシップポイント首位のゾンタはトップから17秒以上遅れての5位という結果となった。
第1ヘアピンでジャン・クリストフ・ラビエール(イプシロンbyグラフ)とナレイン・カーティケイアン(タタRCモータースポーツ)がクラッシュし、ラビエールは救急車で搬送されたが、左足に大きな青痣ができたのみで、大事には至らなかった。

次回は8月31日、フランスのマニクールで行われる。

バス・ラインダース:
「素晴らしいレースになった。優勝、2位、それにベストラップ2回。それから、チャンピオンシップポイントでゾンタとの差をかなり縮めたのは大きい。完璧な仕事をしてくれたチームの皆に感謝したい。」

フランク・モンタニー:
「問題が続出したアルバセテの次のレースで非常に良い結果を出せて大満足だ。今回の成功のキーポイントはピットストップがうまくいったことだと思う。」


RESULTS - Autódromo Nazionale Monza(Length: 5,792 m)
World Series, Classification 1st Race (15 Laps)
POS. DRIVER TEAM RACE TIME
1. Bas Leinders (BEL) KTR 25:19.721
2. Franck Montagny (FRA) Racing Engineering 25:27.807 / 8.086
3. Justin Wilson (GBR) Racing Engineering 25:43.554 / 23.833
4. Ángel Burgueño (ESP) Repsol Meycom 25:46.214 / 26.493
5. Ricardo Zonta (BRA) Gabord Competicion 25:47.646 / 27.925
6. Tuka Rocha (BRA) Gabord Competicion 25:48.685 / 28.964
Best lap: B. Leinders 1:40.393 at 207.732 km/h

World Series, Classification 2nd Race (22 Laps)

POS. DRIVER TEAM RACE TIME
1. Franck Montagny (FRA) Racing Engineering 42:31.303
2. Bas Leinders (BEL) KTR 42.32.419 / 1.116
3. Andre Couto (POR) Vergani Racing 42:42.621 / 11.318
4. Justin Wilson (GBR) Racing Engineering 42:43.077 / 11.774
5. Ricardo Zonta (BRA) Gabord Competicion 42:48.495 / 17.192
6. Peter Sundberg (SUE) Tata RC Motorsport 42:52.267 / 20.964
Best lap: B. Leinders 1:40.819 at 206.854 km/h

Championship Points after Monza (Provisional)

POS. DRIVER POINTS
1. Ricardo Zonta 124
2. Bas Leinders 118
3. Franck Montagny 105
4. Justin Wilson 46
5. Jean C. Ravier 41

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