Telefónica World Series by Nissan
フランク・モンタニー、開幕戦でポイント・ランキング首位に立つ

Round 1&2 Valencia - May 12, 2002

5月12日、昨年までオープンテレフォニカとして親しまれてきたシリーズが、新たに「テレフォニカ・ワールドシリーズbyニッサン」となって始まった。このシリーズはスペインだけでなく、フランス、イタリア、アルゼンチン、ブラジルでも開催され、モータースポーツの世界に新しいカテゴリーを打ち立てるものである。また、日本でも活躍した、アンドレ・クートやナレイン・カーティケヤンも参戦している。

バレンシア・サーキットで行われたテレフォニカ・ワールドシリーズbyニッサン第1戦で、ポイント・ランキング・トップに立ったのはフランス人ドライバー、フランク・モンタニーだった。このスリリングなシリーズの開幕戦で、モンタニーは第2レースで優勝し、第1レースで2位の好成績を収めた。しかし、この日の真のエースは、ブラジル人の元F1ドライバー、リカルド・ゾンタだった。ゾンタは第1レースを制し、第2レースではスターティング・グリッド19番手からのスタートであったにもかかわらず、最終的には表彰台に立った。ワールドシリーズのトップ・カテゴリーでの熾烈な戦いに、バレンシア・サーキットの32,000人の観客は大いに沸いた。

Race 1

ワールドシリーズ第1戦では、FCバルセロナのリカルド・ゾンタが勝利を収めた。元フォーミュラ1ドライバー、ゾンタの活躍で、好成績不足のチームにとって好調な出だしとなった。作戦、才能、自信の勝負となった。ポール・ポジションからスタートしたモンタニーは文句無しのスタートを切り、それにサランデセスとゾンタが続く形になった。しかし、途中でビラリーニョ、ウィルソン、ブルゲーニョ、サンドベルグの4台による事故が起き、セーフティ・カーが出動する事態となった。

ゾンタはセーフティ・カーの退出を利用して、若干タイヤが接触しながらもインコースからサランデセスを抜いた。勝利の行方はゾンタとモンタニーで争われたが、9ラップ目、素晴らしい動きでゾンタが前に出た。

ゾンタは手堅く2位を守る作戦に出たモンタニーを引き離し、1位でゴール。3位にはサランデセス、4位にはベルギー人ドライバー、バス・ラインダース(KTR)、5位にはアルゼンチン人ドライバー、ニコラス・フィリベルティ(ツェレ・モータースポーツ)、そして6位にガルシアが入った。

Race 2

第2戦は、バス・ラインダース、アンジェル・ブルゲーニョ(レプソル・メイコム)を従え、モンタニーが独走態勢を敷いた。その後このスペイン人エース、ブルゲーニョは、トゥカ・ロカ(ガボールド・コンペティション)と接触事故を起こしてリタイヤしている。アンデル・ビラリーニョがトップグループにいたのに対し、サランデセスとゾンタが最後尾スタート。 しかし、ゾンタは素晴らしいスタートで1周目には9位に上がり、そして3位でフィニッシュした。

モンタニーは、序盤からレースを支配したが、クラッチにトラブルを抱えており、規定のピットストップで車が止まってしまうことを恐れていた。ビラリーニョは、徐々にトップとの差を縮めるものの、最終的に2位でフィニッシュ。このバスク人にとって初の表彰台は、かのゾンタのひとつ上のポジションであった。バス・ラインダースは2戦連続の4位で、同僚のクリストフ・ラビエールは堂々5位となった。

フランク・モンタニーは、37ポイントを獲得してシリーズリーダーに。ゾンタは34ポイントで2位、バス・ラインダースは20ポイントで3位となった。
次戦は、6月8日・9日にハラマ(マドリッド)で開催される。

フランク・モンタニー:
「最初のレースでは、ゾンタが僕を抜いた後、ギアボックスにちょっとと問題があったので、無理せず2番手をキープした。第2レースは、ニュータイヤでスタートしたから、みんなに大きく差をつけることができた。でもまた今度はクラッチにトラブルがあって、ピットストップの時に走り出せないかと思ってヒヤヒヤした。アンデルは非常に速いから、もっと経験を積んでいたら勝てただろうね。」

リカルド・ゾンタ:
「第1レースは、どうしても前を行くふたりをキャッチできなかったが、セーフティカーのおかげで得したよ。第2レースは見所盛りだくさんだったね。19位からのスタートだったけど、エンジニアと相談して早くピットインすることにしたんだ。その時点で9位だったけど、ピットで時間をロスしてしまったので、またたくさんのクルマをパスしなきゃならなかった。結果には満足。僕のレース人生で記憶に残るものになったね。」


RESULTS
World Series, Classification 1st Race (18 Laps)
POS. DRIVER TEAM RACE TIME
1. Ricardo Zonta (BRA) Gabord Competicion 27:19.249
2. Franck Montagny (FRA) Racing Engineering 27:25.341 at 6.092
3. Rafael Sarandeses (SPA) 7Up GD Racing 27:25.984 at 6.735
4. Bas Leinders (BEL) KTR 27:27.209 at 7.960
5. Nicolas Filiberti (ARG) Zele Motorsport 27:30.633 at 11.384
6. Antonio García (SPA) Adrian Campos Motorsport 27:33.934 at 14.685
World Series, Classification 2nd Race (26 laps)
POS. DRIVER TEAM RACE TIME
1. Franck Montagny (FRA) Racing Engineering 38:06.825
2. Ander Vilariño (SPA) Epsilon by Graff 38:09.521 at 2.696
3. Ricardo Zonta (BRA) Gabord Competicion 38:11.718 at 4.893
4. Bas Leinders (BEL) KTR 38:22.439 at 15.614
5. Jean C. Ravier (FRA) Epsilon by Graff 38:25.986 at 19.161
6. Ángel Burgueño (SPA) Repsol Meycom 38:27.483 at 20.658
hampionship Points
POS. DRIVER POINTS
1. Franck Montagny 37
2. Ricardo Zonta 34
3. Bas Leinders 20
4. Ander Vilariño 15
5. Rafael Sarandeses 15

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