SUZUKA 1000Km
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NISMO GT−Rは、5番手タイム

インターナショナルポッカ鈴鹿1000kmレース
公式予選1回目

2002.8.24

1966年に第1回大会が開催され、今年で31回目を迎える「インターナショナルポッカ1000km」レース。80年以降は夏休み最後のイベントとしてすっかり定着し、今年も8月24〜25日に鈴鹿サーキットで行われる。今年はプロトタイプの参加が認められ、今年のル・マン24時間に出場して7位になったアウディR8が登場。総合優勝争いは、このアウディとGT500クラスマシンになりそうだ。この他にもGT300、スーパー耐久、RS、オープンのクラスが設定され、計35台のマシンが出場する。

GT500では、スープラが2台、NSXが2台、そしてディアブロが参戦。NISMOは、影山正美、ミハエル・クルム、田中哲也というトリオで、新型VQエンジンを搭載した23号車をGTマシンとしては2年ぶりに投入。ロングランのテストとしてデータを取ることも必要だが、JGTCシリーズ戦とは異なりウェイトハンディのないこのイベントでライバル勢に1歩でも差をつけておきたいところ。

この鈴鹿1000kmは例年猛暑の中行われるが、今年は前日夕方から明け方まで雨が降り、お昼前に行われる予選1回目の時点では気温は28℃と例年になく涼しい。

1回目の予選では、NISMO GT−Rはミハエル・クルムがタイムアタッカーを担当。午前11:20のゲートオープンとともにコースに入っていった。マシンは、大型リアウィングが特徴的なハイダウンフォース仕様。JGTCのチャンピオンシップを追いかける#23号車そのものだ。ライト点灯走行のある鈴鹿1000km用に大型の補助ライトをフロントバンパーに装着している。

VQエンジン搭載のGT−Rは、前日の練習走行が鈴鹿サーキットの初走行であったため、約40周走行したものの、ベストセッティングを決めきれないまま予選を迎えた。クルムは、予選開始早々に1'59"761のベストタイムを出すものの、その後ピットインを繰り返してセッティングを継続。30分の予選の後半には、2セットのみ許されている予選タイヤの2セット目を履いて再アタックを試みた。しかし、GT300車両に引っかかりクリアラップを取れず、タイムアップを逃した。暫定予選ポジションはAグループ(JGTC車両とプロトタイプカー)の5番手であった。


ミハエル・クルム選手
「走るチャンスが少ないので、まだ満足なセッティングを見つけていません。ニューエンジンのポテンシャルは手ごたえあるけど、まだシャシーが超アンダーステア。でも徐々に方向性は定まりつつあり、58秒台は見えたと思う」

小河原監督
「タイムアタックはベストな状態ではなかったので、58秒台が出せなくて残念でした。今回のレースは、VQエンジンの耐久性を確認するには絶好のチャンスだし、GTレース最終戦に向けての基本セット出しを追及しておきたいです。午後は天気が悪くなりそうだったので2セットの予選タイヤを使いました。午後は残りふたりのクォリファイとセットアップの続きをします」

総合トップは1分52秒856というタイムをマークした#61AUDI R8。なおスーパー耐久クラスにも3台のスカイラインGT-Rが参戦。D#19JMCダンロップGT-R・ED(輿水敏明/植田正幸/青木孝行)がクラストップ、#34ススキレーシングアドバンGTR(砂子塾長/壷林貴也/位高敬)はクラス2位、#1M’s DUCKHAMS GTR(粕谷俊二/池谷勝則/吉川とみ子)はクラス3位とトップ3を独占することとなった。

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