1966年に第1回大会が開催され、今年で31回目を迎える「インターナショナルポッカ1000km」レース。80年以降は夏休み最後のイベントとしてすっかり定着し、今年も8月24〜25日に鈴鹿サーキットで行われる。今年はプロトタイプの参加が認められ、今年のル・マン24時間に出場して7位になったアウディR8が登場。総合優勝争いは、このアウディとGT500クラスマシンになりそうだ。この他にもGT300、スーパー耐久、RS、オープンのクラスが設定され、計35台のマシンが出場する。
GT500では、スープラが2台、NSXが2台、そしてディアブロが参戦。NISMOは、影山正美、ミハエル・クルム、田中哲也というトリオで、新型VQエンジンを搭載した23号車をGTマシンとしては2年ぶりに投入。ロングランのテストとしてデータを取ることも必要だが、JGTCシリーズ戦とは異なりウェイトハンディのないこのイベントでライバル勢に1歩でも差をつけておきたいところ。
この鈴鹿1000kmは例年猛暑の中行われるが、今年は前日夕方から明け方まで雨が降り、お昼前に行われる予選1回目の時点では気温は28℃と例年になく涼しい。
1回目の予選では、NISMO GT−Rはミハエル・クルムがタイムアタッカーを担当。午前11:20のゲートオープンとともにコースに入っていった。マシンは、大型リアウィングが特徴的なハイダウンフォース仕様。JGTCのチャンピオンシップを追いかける#23号車そのものだ。ライト点灯走行のある鈴鹿1000km用に大型の補助ライトをフロントバンパーに装着している。
VQエンジン搭載のGT−Rは、前日の練習走行が鈴鹿サーキットの初走行であったため、約40周走行したものの、ベストセッティングを決めきれないまま予選を迎えた。クルムは、予選開始早々に1'59"761のベストタイムを出すものの、その後ピットインを繰り返してセッティングを継続。30分の予選の後半には、2セットのみ許されている予選タイヤの2セット目を履いて再アタックを試みた。しかし、GT300車両に引っかかりクリアラップを取れず、タイムアップを逃した。暫定予選ポジションはAグループ(JGTC車両とプロトタイプカー)の5番手であった。