「僕が日産レーシングスクールに参加したのはもう10年ほども前のことで、当時はスポーツランドやまなしで行われていました。クルマもザウルスでしたね。そのスクールがきっかけで当時行われていた検定会に呼ばれ、無事修了したことで、プロドライバーへの道が開けました。
富士フレッシュマンレースの経験しかなかった僕が、スクールを受けて一番役に立ったと思うのはデータロガーによるドライビングスタイルのチェックです。先生のロガーと自分のロガーを見比べて、どこのスピードが遅いとか、ステアリングの角度が悪いとかが分かるんですよ。それで確認してもう1回走って理想のドライビングに近づけるわけです。言葉で伝えられるよりとても分かりやすく勉強になりました。今でもレースではロガーのチェックをしていますしね。
日産レーシングスクールは講師陣もすごくて、中身も濃かったですね。
僕はあのスクールを受けたことがきっかけで、プロドライバーになったようなものでしょう。ただ誰もがそうなれるわけではないと思います。
スクールに参加するには、それなりのお金もかかります。だから興味を持ってレースに足を踏み入れる前に、その先どうするか、才能を見極めるために参加するのがいいんじゃないでしょうか?」
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