ニッサン・モータースポーツ、ターカスタッド400でオフロード6連勝
Tarkastad 400 - Nov. 4, 2002
![]() グロブラーは今季3度目の優勝を大いに喜んだ。ニッサンの6連勝の内、残りの3勝を挙げたチームメートのジニール・ドゥビリエ/フランソワ・ジョルダーン組のニッサン・ハードボディV6(ニッサン・ピックアップ)は、スタート間際になって電気系のトラブルが発生し出遅れたため、グロブラー/リーク組のハードボディV6(ニッサン・ピックアップ)との間に2分近い差が付いた。ドゥビリエ組は、クラスTチャンピオンシップでトップにわずか6ポイント差の2位に着けた。 前日の大雨により、岩がちで埃っぽいのが特徴だったはずのイベントは一転、泥濘の中を走るウェットなラリーとなった。ニッサンのグロブラー/リーク組は金曜日に行われた予選で最速タイムを叩き出し、量産車部門のトップバッターとなった。 「レースの途中でパンクしたこと以外は、問題と言えばクラスのトップになったことぐらいで、先頭でコースを探し出すのが大変だった。でも、今回のような同じコースを繰り返し周回するラリーでは、ラップ毎にコースが荒れ(実際、前日の大雨で始めからすでに荒れていた)、多くの出場者がパンクに悩まされた」と、勝者のグロブラーは言う。 若干タイムロスしつつ1ラップ目を終え、グロブラー/リーク組はコースミスをしていないことを確信した。(このことは同時に、後ろに続く出場者にとっても好展開となった。)グロブラー組は2ラップ目でパンクしたタイヤを交換したため6分ロスしたものの、それ以後、ゴールまで順調に走り切った。 「路面のコンディションが悪かったので、ペースを落として行くことにした。2位以下との差は十分に開いていて、トップでのゴールを確信したから」と、グロブラー。彼らの車のブレーキはオーバーヒートしており、そのこともスローダウンを決めた一因となっている。
「最終ループで外側がどんどん熱くなっていったので、走り続けるのに苦労した。それに、エンジンを3000rpm以上回すことはできなかった」と、ドゥビリエは語っている。 ゴール後すぐ、ドゥビリエはパリへ向かった。2003ダカール・ラリーにニッサンが参戦することを発表する記者会見に出席するためである。ドゥビリエは5台あるニッサン・ピックアップの1台をドライブする予定である。このニッサン・ピックアップは、ダカールラリーのために南アフリカ日産のモータースポーツ部門が南アフリカで開発し、製造したものである。ドゥビリエはベテランフランス人コ・ドライバー、パスカル・メモンとコンビを組む。 クラスDでチャンピオンシップ・トップに立つダンカン・ボス/マイク・グリフィス組が今季4度目のクラスD優勝、そして総合5位と活躍し、ニッサンは量産車チャンピオンシップ同点総合首位の座をキープした。ボス/グリフィス組は今回31ポイントを獲得したため合計183ポイントとなり、今回総合2位に入ったクラスT首位のニール・ウールリッジ/ケニー・スクジョルダマー組(フォード・レンジャーV8)に並んだ。総合3位にはエイピー・レイニーク/ロビン・ホートン組(ランド・クルーザー)、4位にはクリフ・バーカー/ビック・キャンファー組(ランド・ローバー・ディフェンダー)、そしてボス/グリフィス組とドゥビリエ/ジョルダーン組が続いた。 クラスEではマンフレッド・シュレーダー/ジャック・ペッカム組(フォード・レンジャー2.5ターボディーゼル)が優勝し、2位にはユゴー・ドブリュイン/ジャープ・ドブリュイン組(トヨタ・ハイラックス)が入った。プライベーターとして出場したアンドレとジュリーのドプレシー兄弟のBBオート・ニッサン・ハードボディ(8月に行われたトヨタ・ディーラー400でクラスE優勝)は、メカニカル・トラブルのためリタイヤした。 2002バンクフィン・オフロード・チャンピオンシップ最終戦、カーニバル・シティ・カジノ400は11月29日、30日に行われる。
| |
Copyright © NISMO All Rights Reserved.
|