日産、南アフリカオフロード選手権3連勝

O'Hagan's/Kopanong Hotel 500 - Jul. 27, 2002

日産は、2002バンクフィン・オフロード選手権第4戦「オハガン/コパノン・ホテル500」において優勝し、市販車カテゴリーで3連勝を飾った。今回優勝したのは、5月に勝利した現チャンピオン、ジニエル・ド・ビリエールとフランソワ・ジョルダーンで、彼らのワークス・クラス Tニッサン・ハードボディは2位に21分22秒前の差をつけてゴールした。

総合3位、そして激戦となった標準の市販車に近いクラスDで1位という素晴らしい成績で、ニッサン・ハードボディは元ツーリングカードライバーのダンカン・ボスとナビゲーターのマイク・グリフィスがチャンピオンシップポイントを120点とし、総合2位で終わったフォードのクラス Tフォード・レンジャー V8のニール・ウーリッジとケニー・スジョルダマーを27点リードすることになった。

8大会中最速ペースのラリーには高いツケが回ったのか、市販車カテゴリーでスタートした35台のうち、ノースウェスト州ムマバットのゴールに辿り着いたのは僅か21台。大会はルート中で投石が行われるという事件に見舞われ、うち1名の参加者が顔面に石を受けて病院まで空送されることにまでなった。

金曜日に行われた46キロのプロローグは、クラスTニッサン・ハードボディのハンス・グロブラーとリチャード・リークがトップ。2位だった ド・ビリエールは、400キロのイベント前半に、猛烈なスピードを駆って、5週前のトヨタ1000 Desert Race勝者であるグロブラーがサスペンション・トラブルでリタイヤすると共にトップに躍り出た。

過去4度の南アフリカツーリングカーチャンピオンは十分なリードを拡げるが、いたずらな観客がルートマーカーを動かしたらしい箇所で間違ってターンすることによって、一度だけ貴重なタイムを失うことになった。しかし、フォード・レンジャーのウーリッジとスジョルダマーがぴったり背後につける中、ド・ビリエールとジョルダーンの V6エンジン搭載ハードボディはその都度強さを発揮した。

セカンド・ループ中でのまたもやミスルートにもかかわらず、ニッサンのペアは十分なリードをキープし続けた。ライバルのフォードは反対に200キロのセカンド・ループの終盤にきてギア・ボックスが4速で固まってしまい、トップに20分以上遅れてゴールすることになった。

金曜日のプロローグで5位スタートだったクラスDの ボスとグリフィスは4位のクラスE勝者フォード・レンジャーのマンフレッド・シュローダーとジャック・ペッカムに13分以上のマージンをつけてゴールした。ボスは投石を受けて、危うく顔面に当たるところだった。

総合5位はセカンド・ループを2輪駆動で走る羽目になったクラスDのプライベーター、イスズKBのマーク・コルベットとユアン・モールだった。クラスD、ニッサン・ハードボディの ハイン・グロブラーとゲルハルト・プリンスルーは、破損したプロペラシャフトを交換するためにコース半分過ぎてからサービスエリアに戻り20分以上ロスしたにもかかわらず、市販車クラスで6位、クラスDでは3位となった。

「ハンスとリチャードがゴールできなかったのは残念だが、他のニッサンファクトリー車の成績にはとても満足している」とニッサンのモータースポーツマネージャー、グレン・ホールは語った。

「ダンカンとマイクは安定性が何よりも大事であること、そして彼らにチャンピオンシップをリードするだけの力が十分あることを証明した。また、 ジニエルとフランソワもニッサン・ハードボディ3連勝によって、今年のオフロード選手権で最強であることを証明したのだ」。

「我々のハードボディ・チャレンジ車両はこの熾烈なレースで活躍した。ジュリと アンドレ・デュ・プレシがBBオート・ニッサン・ハードボディでクラスE3位につけ、ニールと ゼルダ・ファン・デル・バールトのハードボディはクラスE4位、ヘニー・ルーとジョナサン・ブライトはクラスD9位でゴールした。総合優勝、チャンピオンシップ・リード、そしてトップ10に5台のニッサン車と、今大会はニッサンにとってはまさしく素晴らしい大会となった」とホールは語った。



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