ニッサン・シュガーベルト400で余裕の1・2フィニッシュ

Nissan Sugarbelt 400 - May 11, 2002

5月11日、クワズール・ナタル中部にあるエストンの近くで開催された2002バンクフィン・ナショナル・オフ・ロード・チャンピオンシップ第2戦ニッサン・シュガーベルト400オフ・ロード・レースで、ニッサン・モータースポーツのトップ・クラスのハードボディ・スーパー・トラック2台が独走態勢で1・2フィニッシュを飾った。

去年ジニエル・ドビリエール/フランソワ・ジョルダーン組が初めての総合優勝、そしてチームメートのハンス・グロブラー/リチャード・リーク組が3位と大健闘だったニッサンはディフェンディング・チャンピオンとして今シーズンに臨み、シーズン開始早々にニッサン・ハードボディの1・2という快挙を成し遂げ、その底知れぬ実力を見せつけた。

「今回はラッキーだっただけだよ」とドビリエール。去年はプロダクション・クラスとクラスTでドライバーズ・チャンピオンとなり、コ・ドライバーのジョルダーンもナビゲーターとして高い評価を受けた。

しかし、プロダクション・クラス3位のピエト・ハースブロークのクラスDトヨタ・ランド・クルーザーに40分以上の差をつけ、そして2位のグロブラーに3分差で勝ったことはこの幸運によるものではない。ドビリエールは、チームメートのグロブラーが最初先頭に立っていたものの順位を落としたことを言っていたのだ。

金曜のタイム・トライアルで、トップのグロブラーとドビリエールの差は25秒だった。そしてレース開始後、2台のレッド&シルバーのハードボディは一切他車を寄り付けず、2000年度チャンピオンのニール・ウールリッジ/ケニー・スクジャマー組(フォード・レンジャー)やバーバースパン500勝者のエイピー・レイニーク/ロビン・ホートン組(トヨタ・ランド・クルーザー)らの地元のヒーロー達すらもその争いに加わることはできなかった。

フォードもトヨタも絶好調のニッサンになんとか追いつこうと奮闘したものの、両者ともルート上の障害物に接触してしまい、メカニカル・トラブルによりリタイヤした。ウールリッジは全部で4つあるループの第2ループをおよそ90km走ったところで岩に衝突し、ロア・ボール・ジョイントとステアリング・ラックを破損し、レイニークは同ループでピットまでわずか8kmというところでダメージを受けたステアリング・アームが耐え切れなくなり、リタイヤした。

オフ・ロードのベテランコンビ、グロブラー/リーク組は、第2ループでナビゲーションのミスにより道に迷った以外は、特にトラブルに見舞われることなくゴールした。

「砂糖畑のレイアウトに惑わされ、そこから先の何百メートルを示すルート指示標を勘違いしたんだ。四角い畑の間を左、右、左、右ってね。次の指示標がなかなか出て来ないし、地図にない十字路に出て、間違いに気付いたんだ」と、グロブラー。

「戻るのは問題だし。誰か同じ間違いをして違う道に入った車が前から来るんじゃないか、と気が気でならなかった」と続けた。

このグロブラーのミスによってドビリエールは彼の前に出たが、そのステージで30分以上もの間、他の車に出会うことはなく、ますます差を広げていった。

ドビリエールもグロブラーも、ルートは走り応えがあり、標識がわかりやすかった、とイベント・オーガナイザーを絶賛した。

クラスDではハイン・グロブラー/ゲルハルト・プリンスルー組がわずか20km走ったところで破損したフロント・ドライブ・シャフトがステアリング・ケースを破壊したためリタイヤし、ニッサンは苦戦を強いられたが、ダンカン・ボスとコ・ドライバー、マイク・グリフィスのコンビは総合4位、クラスD2位入賞と健闘し、ニッサンにマニュファクチャラー賞をもたらした。



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