クラスTニッサン・ピックアップ、予選トップを取るもコースミスでリタイア
クラスD ニッサン・ピックアップ、総合5位、クラス3位

Barberspan 500 - March 23, 2002

2002年バンクフィン・オフ・ロード・チャンピオンシップ量産車部門開幕戦となるバーバースパン500で、かつてニッサン・ツーリング・カーのドライバーを務めたダンカン・ボスが、他の日産勢を上回る実力を見せ、オフロードでの自己最高成績を収めた。予選トップタイムを出したクラスTのディフェンディングチャンピオン、ジニエル・ド・ビリエール組はアクシデントとその影響によるサスペンション不具合でリタイアとなった。

ナビゲーターのマイク・グリフィスとコンビを組んで出場したボスは、中間地点のサービス・ポイント以後ほとんどトップを走り続けていた。給油のために止まることもなく、ボスはレースの後半もペースを落とすことなく走り続けた。分かりにくいルート指示書が原因でタイムロスしたものの、クラスD3位、総合5位という好成績でゴールした。

今やダート・レーシング・フォーミュラのドライバーとなったボスは、「ゴールまであと120kmというところでルート・スケジュールがわからなくなって混乱したけど、それまでは完璧だった。あれは本当にまずかったね。前半、少なくとも3回は道に迷ったよ。セカンド・ループでは少なくとも2箇所で完全に道を見失った。」

「ドライバーとして参加するのはこれで5回目か6回目になるんだけど、マイクと組んだのは3回か4回。これまでの中で最悪のルートマーキングだったね」と、語った。

「競技はとてもタイトだったんだけど、いつも一旦道に迷うと、誰かが道を見つけるまでずっと同じところをぐるぐる回っていたんだ。セカンド・ループはそんなに悪くなかったけど、迷ったせいで混乱している間に抜かれてしまって、追いつくことができず、せっかくのリードが水の泡になったよ。」

参加車両85台のうち、半分がリタイアしたこのタフなイベントの最初の犠牲者となったのは、ニッサン・モータースポーツだった。量産車およびクラスTのディフェンディング・チャンピオン、ジニエル・ド・ビリエール/フランソワ・ジョルダーン組が、背が高く見通しの悪い草地で岩に衝突してしまったのだ。

「クラスTのチームメート、ハンス・グロブラー/リチャード・リーク組の後ろを、轍と砂埃に阻まれながら走っていた。そんな中で左前のタイヤが何かに当たったんだ」とド・ビリエール。金曜日に最速タイムを叩き出し、2位のグロブラー/リーク組に1分の差を付け、レースは1番手でスタートしていた。

ド・ビリエール/ジョルダーン組はグロブラー/リーク組に4分以上もの差を付けていたものの、レース序盤で道に迷ってしまった。

「コースに復帰したときには既にハンスに抜かれていた。その後すぐ岩にぶつかったんだけど、中間地点のサービス・ポイントに辿り付いて修理することができるかもしれない、と期待しながら走り続けた。でも、それから50km走ったところでフロント・サスペンションがどうにもならなくなって、リタイヤせざるを得なくなった」と、ド・ビリエールはがっかりした様子で語った。

グロブラー/リーク組も、中間地点からわずか5km走ったところでVベルトに不具合が発生し、リタイヤを余儀なくされた。

「前半、同じアクシデントが2回起きたんだ。だから、セカンド・ループのスタート直後に不具合が再発したとき、エンジンを守るため、リタイヤすることにしたんだ」と、グロブラーは言っている。

クラスDチャンピオン経験者、ハイン・グロブラー/ゲルハルト・プリンスルー組は予選でクラス最速、カテゴリー内ではクラスT上位3台(チームメートのド・ビリエール/ジョルダーン組、グロブラー/リーク組、そしてフォード・レーシングのニール・ウールリッジ/ケニー・スクジャマー組のレンジャーV8)に続く4位のタイムを叩き出す健闘を見せたものの、彼らのクラスDニッサン・ハードボディは電気系のフューズが飛ぶというアクシデントに見舞われ、オーバーヒートしてしまった。

「オルタネーターも不具合を起こしたから、エンジンが大きなダメージを受ける前にリタイヤすることにしたんだ」と、ハイン・グロブラーは語った。

■ ニッサン・モータースポーツ・オフ・ロード・チームのメンバーのコメント

南アフリカ・ニッサン・モータースポーツマネージャー、グリン・ホール:
「非常にタフな状況下で、うちのチームの面々は道に迷って苦労した。コンディションは実際のところ、パリダカよりもタフだと思う。車のスピードは上がるし、パワーは50%増だしね。耐久レースであるパリダカに比べ、バーバースパン500はまさしくスプリント・レースと言える。」

ダンカン・ボス:
「みんな少なくとも10回は道に迷ったんじゃないかな。僕達はファースト・ループで3、4回、セカンド・ループで2回迷った。ゴールまであと120mというところまではクラス・トップを走っていて絶好調だったんだけど、そこからだめだったね(分かりにくいルート・マーキングとルート・スケジュールのため)。」

ハンス・グロブラー:
「中間地点のサービス・ポイントまでにファン・ベルトが2回、その後さらにもう1回外れたんだ。タイム・トライアルの最中にも同じことが起きて、1分ロスした。」


RESULTS
POS. DRIVER-MAKE
1. Apie Reyneke/Robin Houghton, Toyota Motorsport Castrol Land Cruiser
(overall victory and winners of Class T)
2. Neil Woolridge/Kenny Skjdhammer, Ford Racing Ranger V8
(2nd ClassT)
3. Piet Haasbroek/Christo Bosch, Toyota Motorsport Castrol Land Cruiser
(winners of Class D)
4. Henri & Maurice Zermatten, Playstation Mitsubishi Pajero
(2nd Class D)
5. Duncan Vos/Mike Griffiths, Nissan Motorsport Hardbody
(3rd Class D)
6. Mark Corbett/Juan Mohr, Isuzu KB 320
(4th Class D)
7. Kassie Coetzee/Ockie Fourie, Toyota Motorsport Castrol Condor RV
(winners of Class E)
8. Hugo & Jaap de Bruyn, Toyota Hilux
(2nd Class E)
9. Marius & Tracey van Vuuren, Land Rover Defender
(5th Class D)
9. Bezuidenhout/Wessels, Nissan-bakkie
(6th Class D)

BACK

Copyright © NISMO All Rights Reserved.