ファルケン・モータースポーツにとって4回目の挑戦となる、ニュルブルクリンク24時間レースの公式タイムスケジュールが、ついにスタートを切った。さらに、この日はFALKEN☆GT−Rをドライブする、ローランド・アッシュ、ダーク・ショイスマン、木下隆之、そして田中哲也が初めて勢ぞろいした。しかし、久々の再開を喜ぶ間もなく、12時45分から15時20分に北(オールド)コースで行われるカストロール・ハウグカップ出場の準備が進められた。
公式練習が設けられておらず、いきなり予選が本番となるニュルブルクリンク24時間だけに、レースではなくゲーム的要素の強いカストロール・ハウグカップではあるが、走行チェックができるのだから、これを利用しない術はない。ちなみに、順位決定はどれだけ近いタイムを繰り返し出せるかだから、FALKEN☆GT−Rにとって勝負は度外視。何度もピットインを繰り返し、チェックに専念していた。もちろん、マシンにトラブルはなく至って順調だ。
余談ながら、こういう類のイベントだから、2名乗車も可能。したがって、本戦出場を前に肩慣らしとして参加するチームもある一方で、ナンバーつき車両で参加するチームも少なくなかった。すでにコースサイドには熱狂的なファンが詰め寄せており、テント村ではそれぞれが思い思いにイベントを楽しんでいた。まだ本戦のスタートまで2日間もあるというのに!
なお、24時間レースの正式なエントリーリストはまだ発表されていないため、台数やどういうチームが出ているのか、この場に及んでまだ明らかになっていない。少なくても、ゼッケン1をつけて挑む、ザクスピードのクライスラー・バイパーはオーナーも兼ねるピーター・ザコウスキーの他に、元F1ドライバーのペドロ・ラミー、そして一昨年まで全日本F3に出場していたロバート・レヒナーがドライブする。昨年の優勝チームであることから、FALKEN☆GT-Rにとって強力なライバルになりそうだ。
明日はいよいよ予選の時を迎える。午前10時から2時間、そして午後7時から4時間に渡って激しいタイムアタックが繰り広げられる。FALKEN☆GT−Rの健闘を期待したい。
なお、昨年参戦させたGT-Rが今回本番車のレプリカとして、夕方にチームテントに到着。これはレーストラックで今晩30回目のイベント開催を祝って行われるパレードに参加する。