12月21日、東京・銀座の日産自動車本社ギャラリーにおいて、本年の優秀ドライバー及びチームの活躍をたたえる日産モータースポーツ表彰式が開催された。
冒頭、日産自動車(株)のマーケティング本部宣伝グループ主坦の関口明彦氏が、「ご存知の通り、3年前、日産自動車にカルロス・ゴーンがやってきました。彼は非常にモータースポーツが好きで、当社のモータースポーツ活動の目的を明確にしろと指示がありました。私達マーケティング部門では、3つの要求を提出しました。ひとつは世界一流レベルのイベントにカムバックしたい、ふたつめが国内最高峰のJGTCで勝てる体制を作りたい、そして3つ目にはグラスルーツレベルの活動を充実したい、という内容でした。それを彼は了承し、来年のダカールラリーへのワークスチーム出場にこぎつけ、マーチカップもこれまでにないスタイルで開催できるようになりました。私達もマーケティング的にバックアップできるよう様々な戦略を練って参ります。」と挨拶した。
表彰セレモニーでは、関東、山陽、西日本、マーチ1000N1のマーチワンメイクレースにおいて優秀な成績を残した23名のドライバー、スーパー耐久シリーズで悲願のチャンピオンを獲得したスカイラインGT-Rのエンドレススポーツ、全日本選手権GT300で最後までチームチャンピオン争いを繰り広げたハセミモータースポーツ、フォーミュラニッポンで最多勝利を収めた本山哲など、本年のモータースポーツシーンで活躍した数多くの日産ドライバー、チームが次々と表彰を受けた。
エンドレスの花里社長は、「チャンピオン獲得には7年かかりました。悔しさをバネに、今年一年をやってきたので、これまでのことが一気に晴れました。このトロフィーは、とても重いです。」とコメント。ハセミモータースポーツの長谷見監督は、「ラスト2戦が悔しかった。去年のこともあるし、どうもこのふたりのコンビが良くないのかな」と語ると、ドライバーの山野哲哉は、「悔しかったが、僕にはとても良い一年だった。二人とも仲良しなので心配ないですよ」と返した。また、ベソかきと呼ばれている柳田真孝は「僕は泣いてないです。来年も頑張ります」と力強く語った。フォーミュラニッポンでシリーズ2位の本山哲は、「フォーミュラでは勝てるので、来年は是非GTで勝ちたい。来年はチャンピオンを獲ります」と勝利宣言した。
表彰式の締めくくりとして、ニスモ佐々木社長が登壇。「来年の日産のモータースポーツ活動は、ダカールラリーを皮切りに、JGTC、スーパー耐久、そしてマーチカップと、日産の商品ラインアップに沿った展開となります。JGTCで、今年不本意な成績だったのは私の責任です。来年は皆様のご期待を裏切らないよう、確実に戦果を出すことを約束します。」と来年の抱負を述べた。