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ファルケン☆GT-Rが今季3勝目を挙げるも
タイトルはエンドレスアドバンGT-Rに

AUTO SPORTトロフィースーパー耐久シリーズ2002第8戦(最終戦)
SUPER TEC

2002.11.9-10

02年S耐最終戦は、真っ白な雪をいただいた富士山をバックに、富士スピードウェイで開催され、48台の車両が参加した。ニッサン車は、クラス1に5台のスカイラインGT-R、クラス3に2台のシルビアがエントリーした。今回クラス1では、ポイントリーダーの#3エンドレスアドバンGT-R(木下みつひろ/青木孝行)が4位以上でゴールすれば、#1FALKEN☆GT-R(竹内浩典/田中哲也)が優勝してもチャンピオンを獲得する。

公式予選は9日の14時15分から行われた。晴れ/ドライというコンディションながら、風が冷たく気温は9℃と寒い。開始20分を過ぎ#1GT-Rがアタックラップに入ったころ、コース上でストップしてしまった車両があり赤旗中断。排除後、改めて18分間の予選となった。再開早々#1GT-Rの田中が、数台の車両に引っかかりながらもコースレコードとなる1分33秒910を出してトップに立った。直後、#3GT-Rの木下が1分34秒078、さらにクリアラップを探して1分33秒961まで詰めるが逆転はならず。「まさかこのタイムでトップを取れるとは思わなかったけれど、やはりうれしい」と田中。

また#19 JMCダンロップGT-R・ED(輿水敏明/吉富章)は3位、S耐初参戦となる#63 B-1アンドLEYJUN GTR(OSAMU/玉中哲二)は4位(総合10位)、今季S耐初参戦となる#16 M’s DUCKHAMS GTR(粕谷俊二/池谷勝則/酒井美晃)は5位(総合14位)。クラス3では、#48アイエーテックTARGET(中村啓/小原健一/大塚英一)が10位(総合38位)、#85 ERG・BRIG・S15(宮口幸夫/鈴木ひろし)が7位(総合26位)となった。

4時間の決勝レースは12時19分にスタート。天候はレース観戦には絶好の秋晴れで、気温も17℃と前日に比べ暖かく、3万7300人のファンがFISCOに詰め掛けた。スタート直後の2コーナーで、#63GT-RのOSAMUは後続のRX-7との多重クラッシュであっという間にリタイア。また#16GT-Rの粕谷もエンジントラブルのため3周でピットイン。早々と優勝争いはシリーズレギュラーの3台に絞られることになった。トップ争いは、#1GT-Rの田中と#3GT-Rの木下によるテールtoノーズのスリリングなバトルが展開。そして14周目に#3GT-Rが前に出るとじわじわとその差を開いていった。

4時間レースで燃費的に3回ピットインが必要なGT-R勢は、約1時間でルーティンのピットワークを予定。そして1時間が経過した37周終了で#3GT-Rがピットインして青木に交代。また3位の#19GT-Rも吉富に交代。#1GT-Rは翌38周にピットインして竹内へ。このピットワークで前に出た#1GT-Rだったが、#3GT-Rもすぐに追いつき再びバトルが展開された。59周目にようやくトップを奪った#3GT-Rの青木は、またリードをじりじりと広げていく。そして2時間が経過した74周で今度は先に2位の#1GT-Rがピットインして田中に交代。2周後に#3GT-Rもピットインして木下に交代するが、左フロントホイールのナットがなめてしまい交換に時間を要して1周以上の差がついてしまった。このころ3位の#19GT-RがAコーナーでクラッシュ。これは右リヤホイールのボルトが折れホイールごと脱落したためだった。

3回目のピットワークは2台ともスムーズに終了。終盤には100Rでクラッシュした車両があり、そのためにセーフティカーが導入されたが、上位に大きな変化はなく4時間のレースは終了。#1GT-Rが今季3勝目を挙げたが、2位ゴールの#3GT-Rがチャンピオンに輝いた。

なおクラス3では、#85シルビアがドライブシャフトやブレーキなどさまざまなトラブルを抱えながらもチャッカーを受けたが、周回数が足りずに完走扱いとはならず。#48シルビアはミッショントラブルに続きエンジントラブルのためにリタイアとなった。

木下みつひろ選手
「勝ってチャンピオンを決めたかったです。(ピットワークで遅れたのは)僕ら以上にメカニックにもプレッシャーがあったんでしょう。今年はシーズンを通して、まともに戦ったレースはすべて勝てたので、満足です」

青木孝行選手
「2年前はシリーズ2位だったので、うれしい。来年はぜひゼッケン1番をつけて走りたいですね。来年はポルシェも出てきて台数が増えそうですが、連続タイトル獲得を目指したいです」

竹内浩典選手
「「勝ってもV6(シリーズ6連覇)ならず複雑ですね。来年はどんな体制になるのか分かりませんが、必ず巻き返します」

正式決勝結果
Pos No. Cls Cls Pos Machine
(Type / Model)
Race Time/Lap A Driver
Best Time(Lap)
B Driver
Best Time(Lap)
C Driver
Best Time(Lap)
1 1 1 1 FALKEN☆GT-R
(日産スカイラインGT-R/BNR34)
4:00'01.298
141
竹内 浩典
1'35.962 (67)
田中 哲也
1'35.752 (74)

2 3 1 2 エンドレスアドバンGT-R
(日産スカイラインGT-R/BNR34)
4:01'44.862
141
木下 みつひろ
1'35.075 (74)
青木 孝行
1'35.870 (67)

3 12 2 1 三菱PUMAランサーEVO VII
(三菱ランサーエボ VII/CT9A)
4:01'22.747
137
桂  伸一
1'39.856 (90)
瀬在 仁志
1'40.773 (47)

4 25 N+ 1 ADVAN ALTEZZA
(トヨタアルテッツァ/SXE10)
4:01'32.681
137
谷口 信輝
1'41.914 (67)
織戸  学
1'42.117 (70)

5 5 N+ 2 5ZIGEN INTEGRA
(ホンダインテグラ/DC5)
4:00'42.169
136
服部 尚貴
1'41.902 (63)
道上  龍
1'40.939 (73)

6 6 2 2 ファルケン☆ランサーEVO VII
(三菱ランサーエボ VII/CT9A)
4:00'16.743
135
冨桝 朋広
1'41.204 (40)
関   豊
1'40.844 (95)

7 83 3 1 BP ADVAN NSX
(ホンダNSX/NA2)
4:00'59.069
135
古橋  譲
1'47.239 (15)
玉本 秀幸
1'41.365 (64)
小林 正吾
1'42.099 (56)
8 36 N+ 3 MAZIORA ALTEZZA
(トヨタアルテッツァ/SXE10)
4:01'15.998
135
黒澤 琢弥
1'43.090 (69)
本吉 正樹
1'42.481 (66)

9 21 2 3 KUMHO ECSTAランサー
(三菱ランサーエボVI/CP9A)
4:01'03.894
134
J.Y.PARK
1'41.140 (85)
小宮 延雄
1'41.281 (49)

10 22 2 4 KUMHO ECSTAランサー
(三菱ランサーエボ VI/CP9A)
4:01'03.911
134
植松 忠雄
1'40.162 (57)
金  漢奉
1'40.929 (39)
大野 尊久
1'40.252 (38)
11 94 4 1 SPOON S2000 ED
(ホンダS2000/AP1)
4:01'34.558
134
小幡  栄
1'43.590 (64)
竹中 正信
1'43.994 (70)

12 8 4 2 ACID英進館YH S2000
(ホンダS2000/AP1)
4:00'08.818
133
筒井 克彦
1'43.421 (62)
黒木 健次
1'43.796 (71)
荒川 雅彦
-
13 70 2 5 RENEWCARアドバンランサー
(三菱ランサーエボ VI/CP9A)
4:01'03.230
132
三上 和美
1'41.552 (42)
村田 信博
1'40.166 (90)

14 2 2 6 アイフェルダンロップインプレッサ
(スバルインプレッサ/GDB)
4:00'08.218
131
吉田 寿博
1'40.500 (73)
清水 和夫
1'40.982 (58)

15 38 N+ 4 エイベックス・アルテッツァ
(トヨタアルテッツァ/SXE10)
4:00'17.882
130
村山 智之
1'46.355 (77)
松田 晃司
1'44.020 (53)

16 55 4 3 EXEDY シグナルYHDC5
(ホンダインテグラ/DC5)
4:00'18.766
130
福田 よしのぶ
1'46.563 (69)
なかたにむねあき
1'46.054 (61)

17 73 4 4 A-ONE.DLカストロールμ
(ホンダインテグラ/DC5)
4:00'32.174
129
山崎  学
1'46.694 (67)
高良 匡紀
1'46.981 (62)

18 163 N+ 5 H-factory ALTEZZA
(トヨタアルテッツァ/SXE10)
4:00'31.919
128
脇坂 寿一
1'44.389 (22)
脇坂 薫一
1'44.381 (54)
小園 ひろみ
1'47.628 (52)
19 67 4 5 YAMATOアドバンS2000
(ホンダS2000/AP1)
4:00'36.590
128
嶋村  馨
1'44.962 (97)
松浦  恒
1'50.440 (31)

20 58 4 6 DUNLOP S2000 SRT
(ホンダS2000/AP1)
4:00'42.708
128
佐藤  衛
1'48.854 (46)
井上 貴志
1'45.049 (60)
保田 繁一
1'49.334 (22)
21 18 4 7 ミスタークラフトADVANインテグラ
(ホンダインテグラ/DC5)
4:01'58.560
128
浅野 武夫
1'46.484 (59)
笠原 智行
1'46.324 (69)
坂井 孝郎
-
22 17 N+ 6 ings カワサキインテグラ
(ホンダインテグラ/DC5)
4:00'19.645
127
田中  篤
1'44.839 (86)
原  俊平
1'47.462 (41)

23 57 2 7 グラムライツSWEET☆GDB
(スバルインプレッサ/GDB)
4:00'51.417
125
大橋 正澄
1'41.453 (42)
貞方 邦介
1'42.926 (33)
西原 正樹
1'41.741 (50)
24 39 3 2 オウルージュBPμDLRX7
(マツダRX-7/FD3S)
4:00'58.108
124
保田 健雄
1'46.052 (71)
バブリン三島
1'44.129 (53)

25 13 2 8 KSAUTO-LANCER
(三菱ランサーエボ VI/CP9A)
4:01'02.558
121
原田 一政
1'44.445 (62)
脇田 一輝
1'43.570 (59)

26 28 N+ 7 WAKO'S.ADVAN.ブリッグ
(ホンダインテグラ/DC5)
4:00'41.539
117
佐藤  淳
1'46.469 (65)
佐藤 清治
1'45.912 (52)

27 14 3 3 イエローハットRX-7
(マツダRX-7/FD3S)
4:01'11.234
109
小松 一臣
1'40.517 (24)
千原  誠
1'41.302 (39)
入口 秀輝
1'40.998 (46)
28 54 4 8 ADVANアンクルインテR
(ホンダインテグラ/DC5)
4:01'16.423
106 (107-1)
山内 伸弥
1'43.837 (7)
浅見  武
1'43.258(100)

29 7 3 4 ings RX-7
(マツダRX-7/FD3S)
4:00'14.331
103
梶岡  悟
1'45.172 (44)
田ヶ原 章蔵
1'43.231 (59)

30 20 2 9 RSオガワADVANランサー
(三菱ランサーエボ VI/CT9A)
4:01'16.998
98
小川日出生
-
福山 英朗
1'39.592 (48)
伊藤 勝一
1'41.673 (50)
以 上 順 位 認 定

10 4
RED LINEベルノ東海DLDC5
(ホンダインテグラ/DC5)
120 渡辺  明
1'44.007 (70)
菊池  靖
1'43.909 (50)


29 4
オベロン読売江東理工DC5
(ホンダインテグラ/DC5)
101
クラッシュ
谷口 美穂
1'48.390 (42)
谷口 いづみ
1'48.378 (59)


34 4
TMA-BRIG-BP-DC5
(ホンダインテグラ/DC5)
96
クラッシュ
川口 正敬
1'46.257 (17)
岡  滋人
1'46.694 (53)
浅野 哲夫
1'47.291 (26)

96 N+
ネッツ大分アドバンアルテッツァ
(トヨタアルテッツァ/SXE10)
87
クラッシュ
松永 まさひろ
1'44.476 (71)
藤田 孝博
1'44.615 (16)


19 1
JMCダンロップGT-R・ED
(日産スカイラインGT-R/BNR34)
72
クラッシュ
輿水 敏明
1'36.711 (37)
吉富  章
1'36.803 (35)


85 3
ERG・BRIG・S15
(ニッサンシルビア/S15)
4:00'45.976
61
宮口 幸夫
1'43.967 (33)
鈴木 ひろし
1'44.196 (28)


71 3
PowerMagiC RX-7
(マツダRX-7/FD3S)
32 関根 基司
1'41.019 (25)
田畑  勇
1'41.325 (7)
三好 正己
-

11 2
三菱PUMAランサ-EVO VII
(三菱ランサーエボ VII/CT9A)
26 / エンジン・トラブル 中谷 明彦
1'40.064 (26)
木下 隆之
-


27 3
ワコーズ MAZIORA M3
(BMW M3/E36)
25
デフ・トラブル
長島 正興
1'41.901 (25)
山岸  大
-
牧口 規雄
-

48 3
アイエーテックTARGET
(日産シルビア/S15)
23 / マシン・トラブル 中村  啓
1'44.552 (23)
小原 健一
-


95 4
SPOON S2000 ED
(ホンダS2000/AP1)
4 / 駆動系・トラブル 友森 雄一
-
岡田 秀樹
1'45.548 (4)


16 1
M's DUCKHAMS GTR
(日産スカイラインGT-R/BNR34)
3 粕谷 俊二
1'39.429 (3)
池谷 勝則
-
酒井 美晃
-

15 3
C-WESTアドバンRX7
(マツダRX7/FD3S)
0
クラッシュ
尾本 直史
-
長島 正明
-
山田 英二
-

9 3
FORTUNE科芸専RX-7
(マツダRX-7/FD3S)
0
クラッシュ
大井 貴之
-
山下 潤一郎
-
加藤 雅也
-

63 1
B-1アンドLEYJUN GTR
(日産スカイラインGT-R/BNR34)
0
クラッシュ
OSAMU
-
玉中 哲二
-

Fuji International Speedway / 2002.11.10 / Course Length : 4.400km
■Start Time 12:19'00  ■Finish Time 16:19'01.298
■Weather : Fine  ■Course : Dry  ■Entry : 48  ■Start : 45
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