S耐第7戦はスポーツランドSUGOで開催され、39台の車両が参加。ニッサン車は、クラス1に3台のスカイラインGT-R、クラス3に2台のシルビアがエントリーした。今回クラス1では、ポイントリーダーの#3エンドレスアドバンGT-Rが優勝して、#1FALKEN☆GT-Rがリタイアを喫すると#3GT-Rのチャンピオンが決定するという、#1にとっては落とせないレースだ。
晴天の5日に行われた公式予選では#3GT-Rと#1GT-Rがほぼ同時にコースインしてタイムアタック。#3GT-Rの木下みつひろは他の車両にひっかかりながらもコースレコードとなる1分28秒861のタイムをマークしてポールポジションを獲得。2位が#1GT-R、クラス3位/総合4位に#19KMCダンロップGT-R・EDがつけた。またクラス3では#48アイエーテックTARGET(シルビア)が6位、#85ERG・RACING・TEAM(シルビア)が7位だった。
決勝日は朝から雲がかかり肌寒かったが、朝から2万8600人の熱心なファンが詰め掛けた。12時38分に135周の決勝レースがスタート。GT-Rは2回ピットとなる。1周目からトップの2台はテールtoノーズで、メインストレートでは並んで通過。この時#1GT-Rの田中哲也がわずかに先に通過し、次の1コーナーで前に出た。2台は0.7〜1.5秒の差で周回していたが、#3GT-Rの木下が9周目の1コーナーで並び2コーナーでトップを奪回。#1GT-Rもしばらくは食らいついていたが、周回遅れが絡み始めるとその差は徐々に開き、それからは#3GT-Rの独走状態に。また#19GT-Rは20周目ぐらいから左リヤのドライブシャフトにトラブルを抱えピットイン。
45周で#3GT-R、#1GT-Rの2台がピットイン。それぞれ青木孝行、竹内浩典に交代する。中盤も2台の差は徐々に広がり、今度は91周で#1GT-Rが先にピットイン。その次の周に#3GT-Rもピットインして、それぞれドライバー交代。後半は雨が落ちてきたり日が落ちて霧が掛かってきたが、大きなトラブルもなく#3GT-Rが1分以上の差をつけて今季5勝目を飾った。木下はチェッカー直後、自分のピット前でいったんクルマを停めて大きくガッツポーズをして、喜びを表した。これで#3GT-Rは134点、#1GT-Rは123点となり、最終戦富士で#3GT-Rが完走すればチャンピオン決定となる。また#1GT-Rは、#3GT-Rがもしリタイアした場合3位以上となれば、逆転で6年連続のチャンピオンとなる。
なお#19GT-Rは、トップから10周遅れながらクラス3位(総合22位)でゴールした。
いっぽうクラス3では、#85シルビアがスタート直後の9周で、ミッショントラブルのためにリタイア。また#48シルビアはクラス5位を走行していた終盤、あと数周でチェッカーという時点で、キルスイッチとアースがショートして出火したため、コースサイドに車両を停めて消火。そのままリタイアとなった。