【予選】
S耐のシリーズ第2戦は仙台ハイランド。例年は桜前線とぶつかり、サーキット周辺で桜の花が見られるが、全国的にいち早い開花となった今年は葉桜がところどころ残るのみ。とはいえ、木曜日の練習走行から日曜日の決勝まで好天ながら気温は最高でも20℃に届かず、路面温度も30℃止まりと低めで推移した。
今大会には開幕戦と同じくクラス1に3台のスカイラインGT-Rとクラス3に1台のシルビアが参加。全クラス合計では38台のエントリーを集め、フルグリッドの32台に対し按分比例によりクラス3からも1台の予選落ちが発生する状況となった。
木曜日まで近隣のスポーツランドSUGOでJGTCの合同テストが行われていたため、多くのチームは金曜日からの走行に。練習走行では、各チームとも滑りやすくタイヤ摩耗が激しいハイランド独特の特性を確認しながらタイヤの選定を行った。400kmのレース距離に対して2ストップが必要なクラス1勢は500kmレースに比べてタイヤ1セットの走行距離は短くなることに、逆に1ストップのクラス3は2ストップで走る500kmに対して負担が増える傾向となる。
26日、午前11時からのフリー走行では#3エンドレスアドバンGTRが1分52秒083を記録し、1分53秒063どまりの#1ファルケン☆GT-Rに対してタイヤのアドバンテージを感じさせた。午後2時からの公式予選でも早々とピットエンドにマシンをつけ、早期にクリアラップを獲る作戦に出た#3GT-Rだったが、木下みつひろはタイヤが温まりきらず、アタック1ラップ目のベストは1分52秒262。2ラップ目は他車にひっかかってしまい、これがターゲットタイムとなった。その様子を確認してコースインした#1GT‐Rの田中哲也はアタック1周目で1分51秒802という昨年PPを獲得した際の1分53秒868を実に2秒縮める驚異的なタイムを記録する。セッション終盤#3GT-Rの青木孝行がもう一度アタックしたが、1分51秒829で届かず、#1GT-Rの2戦連続PPが決定した。一方、もう一台のGT-R、#19JMCダンロップGT-R・EDは練習走行時からセッティングが煮詰まらず苦戦してクラス3番手、クラス3の#48アイエーテックシルビアは練習走行時からトランスミッション、ディファレンシャルに続きエンジンが吹けないトラブルに見舞われたが、無事クラス6位で予選通過を果たした。