IRL第14戦 Delphi Indy 300(イリノイ州ジョリエット)
バディ・ライスが時速224マイル(358キロ)のファステストを記録

September 8, 2002

パワーバトルが売りのシカゴランド・モータースピードウェイ。常に集団でのバトルが行われるこのコースではとにかくパワーがものを言う。パワーではライバル達に対して優勢であるインフィニティ・インディ35Aエンジンは確かな武器となることは間違いなかった。予選ではルーキーでわずか5レース目のバディ・ライス(No.52レッドブル・チーバーレーシング)がポールポジションは惜しくも逃すもののフロントローグリッドを獲得。以下トップ10中に5台のインフィニティマシンが入り、その優れたパフォーマンスを証明して見せた。

正午にスタートとなった200周の決勝レースはコーションが5回、57周にもわたって出され、ピット戦略を立てる上では非常に難しい展開となった。スタート直後はライスがいい走りを見せて26周目にはトップに立ち、その後22周にもわたってトップの座を維持し続けるが、最初のピットストップで順位を大きく後退。その後も集団の中を自由自在にラインを取って時速224マイルのファステストラップを記録。トップ5まで這い上がるものの、この日最後のピットストップでまたしても多くの時間をロスしてしまい、9位に終わっている。

ベテランのエディ・チーバーJr.(No.51レッドブル・チーバーレーシング)も予選は3列目スタートといいポジションからスタートするが、結果的に今回のレースウィナーのサム・ホーニッシュJr.(No.4パンサーレーシング)よりも1回多いピットストップ回数となってしまった。十分な速さを見せてトップから数メートルのところまで追い詰めたものの、わずかに届かずインフィニティ勢ではベストの5位フィニッシュとなった。

いよいよ2002年インディレーシングリーグも最終戦を残すのみ。日産インフィニティの6年間にわたるインディレーシングでの活動の最後を最高の結果で飾るべくテキサス州テキサスモータースピードウェイで行われる最終戦へ臨む。

【エディ・チーバーJr.のコメント】
「レース序盤はハンドリングに苦しめられましたが、後半に行くほどバランスは良くなっていって追い上げることができました。今回はピットストップの度に順位を落としてしまいましたが、その度に多くのクルマをパスすることもできました。インフィニティエンジンは精密機械のように動いてくれましたしね。ただ、一部のドライバーが執拗にブロックをしてきたのは残念でした。高速コースでは危険ですからね」

【バディ・ライスのコメント】
「レース序盤でトップを走った時は今日はいけると思いました。ただ最後のピットストップでミスをしてしました。すこし行き過ぎてしまったんです。それで、コースに戻ったときにはだいぶ順位を落としてしまいました。レース終盤は集団もがコースいっぱいに広がってなかなか前に出ることはできませんでした」


Race Result
POS. Driver Chassis/Engine/Tyer Laps
1 Hornish Jr, Sam D/C/F 200
2 Unser Jr, Al D/C/F 200
3 Lazier, Buddy D/C/F 200
4 Castroneves, Helio D/C/F 200
5 Cheever Jr, Eddie D/I/F 200
6 Giaffone, Felipe G/C/F 200
7 Sharp, Scott D/C/F 200
8 Meira, Vitor D/C/F 200
9 Rice, Buddy D/I/F 200
10 Wheldon, Dan D/C/F 198
19 Boat, Billy D/I/F 120 Garage
20 Buhl, Robbie G/I/F 113 Engine
22 Fisher, Sarah D/I/F 61 Engine
25 Redon, Laurent D/I/F 14 Engine

NOTE : O=Oldsmobile I=Infiniti D=Daralla G=G-force F=Firestone

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