IRL第12戦 Belterra Casino Indy 300(ケンタッキー)
日産インフィニティ勢、フロントローを独占するもタイヤトラブルに見舞われる

August 11, 2002

ケンタッキーダービーとケンタッキーバーボン、そしてフライドチキンで有名なケンタッキー。今年で開催3年目を迎えるインディレーシングは、ケンタッキーの8月恒例イベントとしてすっかり定着している。今回も5万人以上のレースファンがケンタッキースピードウェイに詰め掛けた。場所的にはオハイオ州の大都市であるシンシナティからも近く、ドレイヤー&ラインボルドレーシングの二人、ロビー・ビュールとサラ・フィッシャーにとっては地元とも言える。

インフィニティ勢は今回も8台がエントリー。中でもS. フィッシャー(No.23)は練習走行からコンスタントにトップタイムを刻み、予選でもその勢いは衰えず女性ドライバーとして史上初のポールポジションを堂々獲得することとなった。アウトサイドにはビリー・ボート(カーブ/アガジャニアン/ボートインディレーシング)が付け、2レース連続で日産インフィニティがフロントローを独占。前回1−2フィニッシュを決めた勢いを保ったまま、週末のレースを迎えていた。

レースは序盤、S. フィッシャーが2位以下を大きく引き離して周回を重ねるが、最初のピットストップでスムーズにピットアウトすることができずに順位を大きく落としてしまう。しかしその後は力強い走りを見せて徐々に順位を回復。最後は若干ハンドリングが悪化してしまうものの随所でサイドバイサイドのバトルを演じて8位でフィニッシュした。チームメイトのR. ビュールも序盤にフロントカウルが外れるというトラブルに見舞われるがその後はすばらしい走りを見せて順位を挽回し、トップ10フィニッシュを果たす。これまで不運続きだったビュールにようやく復活の兆しが見えてきた。B. ボートはS. フィッシャーに変わってしばらくレースをリードするが、リヤタイヤの空気が突然抜けてピットイン。さらにギアにもトラブルが発生するという不運に見舞われた。
さらにレッドブル・チーバーレーシング(E. チーバーJr.、T. シェクター、B. ライス)の3台も全く同じタイヤトラブルに巻き込まれ、残念ながら良いところを見せることはできなかった。

今回はアンラッキーなレースだったが、その速さはライバル勢の誰もにとって脅威となっている。今シーズンも残すはあと3レースのみ。全てのレースでの優勝を目指すべく、インフィニティチームは次のセントルイスでのレースへの準備に入った。



Race Result
POS. Driver Chassis/Engine/Tyer Laps
1 Giaffone, Felipe G/C/F 200
2 Hornish Jr, Sam D/C/F 200
3 Lazier, Buddy D/C/F 200
4 Sharp, Scott D/C/F 200
5 Castroneves, Helio D/C/F 200
6 Unser Jr, Al D/C/F 200
7 Renna, Tony D/C/F 200
8 Fisher, Sarah G/I/F 200
9 Barron, Alex D/C/F 200
10 Buhl, Robbie G/I/F 200
11 Cheever Jr, Eddie D/I/F 200
12 Rice, Buddy D/I/F 200
13 Boesel, Raul D/I/F 200
19 Boat, Billy D/I/F 195
20 Redon, Laurent D/I/F 177 Engine
22 Scheckter, Tomas D/I/F 89 Accident

NOTE : O=Oldsmobile I=Infiniti D=Daralla G=G-force F=Firestone

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