IRL第7戦 ラディソン・インディ 225(パイクスピーク)
インフィニティ勢、本領を発揮することができず

June 16, 2002

標高1600mに位置するコロラド州パイクスピークインターナショナルレースウェイ(PPIR)。今回のレースはその標高と天候がレースカーのハンドリング性能に大きな影響をおよぼすレースとなった。
レースは30周を過ぎたところで雨のために一時中断。50分後に再開されるもののその後も小雨のための長いコーションが出され、路面コンディションや気温が急激に変化するなどこれ以上にない複雑な状況を生み出し、チームやドライバーを苦しめた。

レース序盤、予選8番手スタートのローラン・ルドン(コンクェストレーシング)が力強い走りを見せて4番手にポジションアップ。その後は安定した走りを見せて160周までそのポジションをキープした。しかし、その後はハンドリングが悪化してしまいポジションキープが精一杯。結局インフィニティ最上位の7位フィニッシュに終わる。

レッドブルチーバーレーシングのエディ・チーバーJr.とトーマス・シェクターも、PPIRならではの特殊な空力影響に翻弄され続けた。ニュータイヤでの最初のラップはいいものの、全体的にダウンフォースが少な目のセットアップが裏目に出てしまい、チーバーが8位、シェクターが16位フィニッシュ。かなりのフラストレーションのたまるレースを強いられてしまった。

予選では最上位の7位スタートだったロビー・ビュール(ドレイヤー&ラインボルドレーシング)は、28周目にエンジントラブルで戦列を離れている。

今回が今シーズン最後のレースとなる服部茂章(No.12エプソン・ブラッドリーモータースポーツ)は、レース序盤こそはピットストップを大幅に遅らせるなどして15番手までポジションアップするものの、周回を重ねるにつれマシンバランスは最悪の状態となってしまう。何度かピットインしタイヤの空気圧やウイングの調整を試みるもののバランスは全く改善されず、リアサスペンションにトラブルが見つかったために185周でレースカーを降りている。

次回は2週間後、合衆国の首都、ワシントンに程近いバージニア州のリッチモンドでナイトレースが行われる予定。日産は来年のエンジン供給停止を決定したが、各チームとも今シーズンの残りレースでの勝利を目指す。


Race Result
POS. Driver Chassis/Engine/Tyer Laps
1 Gil de Ferran D/C/F 225
2 Helio Castroneves D/C/F 225
3 Sam Hornish Jr. D/C/F 225
4 Felipe Giaffone G/C/F 225
5 Scott Sharp D/C/F 225
6 Al Unser Jr. D/C/F 225
7 Laurent Redon D/I/F 225
8 Eddie Cheever Jr D/I/F 225
9 Airton Dare D/C/F 225
10 Alex Barron D/C/F 224
16 Scheckter, Tomas D/I/F 220
19 Shigeaki Hattori D/I/F 185
23 Buhl, Robbie G/I/F 28

NOTE : O=Oldsmobile I=Infiniti D=Daralla G=G-force F=Firestone

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