IRL第1戦 20th アニバーサリー・グランプリ・オブ・マイアミ
ルーキーのシェクター、マイアミで6位入賞(フロリダ)

March 2, 2002

 フロリダ州マイアミのホームステッドスピードウェイで3月2日に行われたインディ・レーシング・リーグ開幕戦で、これがインディ・オープンホイールレース初参戦となるトーマス・シェクター(レッドブル・チーバー・レーシング)のインフィニティエンジン搭載マシンが、後方からの猛烈な追い上げを見せ、堂々の6位入賞を果たした。
 プラクティスでは、エディ・チ−バーJr.、シェクターの2人が、1−2でセッショントップタイムをマークしていたが、予選ではS.ホーニッシュJrとH.カストロネベスが上回り、シェクターがそれに続いて3番手、チ−バーは4番手となった。その他のフィニティイン勢ではロビー・ビュールが7番手、ルーキーのローラン・ルドンが9位と4台が予選トップ10に入った。シェクターは予選前のプラクティスでスピン。レースカーを壊したために急遽バックアップカーに乗り換えてのアタックだったが、デビュー戦ながら見事に予選トップ3に食い込み、チ−バーもかなり彼を高く評価していた。
 予選3番手からスタートしたシェクターは、レース開始早々からチームメートのエディ・チーバーJrとの接触によりダメージを受け、予定外のピット・ストップを重ねて一気に順位を下げてしまった。しかし、シェクターはその後猛攻を見せ、6位でゴールした。このアクシデントにより同僚のチーバーは3周目でリタイヤという結果に終わった。
 チーム・ピュレックス/ドレイヤー&ラインボルド・レーシング・インフィニティから出場したロビー・ビュールは、終始、力のある走りを見せた。あいにく、ピットインのタイミングをはずしてしまったものの、終盤は1周遅れの4位につけた。しかし、残りあと6周というところでエンジンに不具合が発生しリタイヤ。結果は12位となった。
 やはりルーキーのローラン・ルレドンは前半は常にトップ10を走り、これは!という期待を抱かせたが、ハンドリング・トラブルにより順位を落とし、彼のインフィニティでのデビュー戦は15位に終わった。
 インディ・レーシング・リーグ全15戦の次回は、フェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われるボンバディアATVコッパー・ワールド・インディ200。決勝レースは、3月17日に行われる。

■トーマス・シェクター
No.52レッドブル・チーバー・レーシング

「とにかくまず、エディに開始早々ぶつかったことを謝らなきゃならない。スタート直後のストレートで、僕の周りには車がたくさんいたんだ。僕はエディの後ろを走っていたんだけど、ペンスキーのマシンがエディを抜いて、隙間ができた。それで、そのペンスキーに付いて行こうとしたんだけど、エディを避けようとして、ラインをカットしてしまった。そのとき、ちょっと彼のマシンに接触して、僕はコースをはみ出したんだ。僕はレースに戻れたけど、悪いことにエディはウォールに突っ込んで行った。それで、お互いに車にダメージを受けて、修理のためにピットに戻ることになった。それからはもう必死で走ったよ。 レッドブル・チーバー・レーシングのスタッフは僕にいい車をくれた。今週末は特に大活躍だったと思う。僕にとって初めてのレースで僕達チームが6位の成績を収めることができてうれしいよ。インフィニティ・エンジンは何も問題は無い。耐久性があるし、望み通りのエンジンだと思う。IRLレーシングはクレージーだね。特に、すし詰め状態でのスタート。第1コーナーでははみ出すし、右も左も車だらけだし。エキサイティングだよ。これはすごくいいレースだ。」

■ロビー・ビュール No.24チーム・ピュレックス・ドレイヤー&ラインボルド・レーシング
「もう少しで望んでたものを手に入れるところだった。今日は上位5位入賞が目標だったんだ。あと少しのところまで行ったんだけどね。マシンはとにかくいい。僕達はとにかく今回完走したかったんだけど、残念な結果に終わった。目標はフェニックスに持ち越しだ。あそこでは十分にテストした。目標はずばり優勝だけど、まずとにかく完走することだね。」

■ローラン・ルドン No.34マイ・ジャック/コンクェスト・レーシング
「出だしはすごく良かった。マシンの感じも良かった。その後、あることからピンチに陥ったんだ。大ピンチだよ。それで、レース開始早々から上位7位以内に着けていたのに、そのリードがおじゃんになった。レース終盤は、マシンの調子が良くなったんだけどね。もっとマシンのことを理解しなきゃならない。フェニックスでは、予選よりも決勝でいいセッティングを出すようにするつもり。それが確実だよ。」

■エディ・チーバーJr No.51レッドブル・チーバー・レーシング
「バック・ストレートを走っていたらドフェランが寄ってきて、ターンに進入しようとしているところを抜かれた。ドフェランの近くを走っていたら、シェクターが深く突っ込みすぎて、右フロント・ウィングが僕のマシンの左のタイヤに当たったんだ。そして、僕はウォールに弾き飛ばされてしまった。そのことについては、嫌になるほど彼と話したよ。落ち着くように彼には言った。もし彼が同じことを他の誰かにしたのなら、僕はすぐに頭に来ていただろうけど、でもチームメートだから。そんなのくだらないものね。」


Race Result
POS. Driver Chassis/Engine
1 Sam Hornish Jr. Dallara/Chevy
2 Gil de Ferran Dallara/Chevy
3 Helio Castroneves Dallara/Chevy
4 Jeff Ward G Force/Chevy
5 Eliseo Salazar Dallara/Chevy
6 Tomas Scheckter Dallara/Infiniti
7 Felipe Giaffone G Force/Chevy
8 Alex Barron Dallara/Chevy
9 Anthony Lazzaro Dallara/Chevy
10 Airton Dare Dallara/Chevy
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12 Robbie Buhl G Force/Infiniti
15 Laurent Redon Dallara/Infiniti
25 Eddie Cheever Jr. Dallara/Infiniti

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