第86回インディ500のバンプデイ(予選最終日)が5月19日にアメリカ・インディアナ州で行われ、日産インフィニティエンジンを搭載した服部茂章が228.192マイル(時速約365キロ)のスピードをマークし、27番手のグリッドを獲得した。服部にとっては初のインディ500出場となる。
11日に行われたポールデイ(予選初日)では、マシントラブルから出走を取りやめた服部だったが、15日から再び始まったプラクティスではマシンのセットアップも順調に進み、5〜8番手のスピードをコンスタントにマーク。日産インフィニティの最新エンジン「スペックE」を温存し、予選最終日であるバンプデイに望んだ。
バンプデイ当日、午前中は一時雨も降ったが、午後には回復し、曇り空の下予選が始まった。服部は6番目にアタックを開始。2周のウォームアップの後、4周の計測ラップに入った。そして1度目のアタックで、平均速度228.192マイルを出すことに成功。27番手のグリッドを確実にした。
また、ウォーカーレーシングのセルビア・オリオールが、インフィニティエンジンを積むマイジャック・コンクエストレーシングのバックアップカーで予選に出走した。プラクティスでは5番手のタイムを出し好調であったが、1回目のアタックを途中で止め、2回目のアタックにかけたところ、雨のため予選が中断となり、グリッドを獲得することが出来なかった。
決勝は5月26日11時(現地時間)。フロントローのグリッド(2番手)を獲得したロビー・ビュールを先頭に、日産インフィニティとしては過去最高の7台のマシンがスタートする。