ボルボのジェンス・エドマンがポールポジション、それにアウディのトミー・クリストファーソン、同じくアウディのトビアス・ヨハンソン、そしてもう一台のアウディＡ４クワトロのロベルト・コルチャゴが続き、２台のニッサンはその後ろの３列目からのスタートとなった。スタートは２度やり直しとなり、３度目に正スタートとなった。
第１コーナーでカール・ローゼンブラッドのニッサン・プリメーラに他の車が接触。ローゼンブラッドはコースの外に押し出され、グラベル・トラップでスタックしてしまった。１周目で他にも何台かコース・アウトしてしまったため赤旗が振られれた。ローゼンブラッドのプリメーラは、ピットまで戻るのにレスキュー車が使用されたため、車は走ることができる状態であったにもかかわらず、再スタートが認められなかった。再スタート後はクリストファーソンのアウディが先頭に立ち、それにもう一台のアウディのコルチャゴが続いたが、１周目でコルチャゴがクリストファーソンを抜いた。３位にアルファのニクラス・カールソン、続いてボルボのエドマン、そして一台になってしまったニッサン・プリメーラのトーマス・ナイストロームという順になった。「新」１５ラップ・レースの１周目、第１コーナーでまた２台が衝突した。その２台をコースに戻している間、再度、ペースカーによるレースの先導となった。コースが再び開放され、コルチャゴが先頭、カールソンが２番手、そしてクリストファーソンが３番手、エドマンが４番手を走った。ニッサン・プリメーラのナイストロームは、エンジン音が非常に悪くなり始めたため、ピットに戻らねばならなかった。数周後にはアウディ勢が１位２位を走り、その後をボルボのエドマンとヤン・ニルソンが追った。５位にはポンタス・モースのオペル・ベクトラ、そしてそれにカールソンのアルファとハバート・バーグのホンダ・アコードが続いた。ニッサンは１ポイントも取れず、悪夢の展開となった。

第２レースに先立ち、ニッサンのメカニック達は素晴らしい仕事をして、ナイストローム車のエンジンを交換した。ニッサンの両ドライバー共、第１レースで最速ラップを出せなかったので、グリッドの最後方からのスタートとなった。これは、ＳＴＣＣにおいてはなかなか見られない光景である。ポール・ポジションにはアウディのコルチャゴ、２番手にボルボのニルソン、３番手はアウディのクリストファーソン、４番手にボグゾール・ベクトラのマティアス・アンダーソンが着いた。第１コーナーの出口でニルソンがトップに立ち、それにコルチャゴ、アンダーソン、そしてクリストファーソンが続いた。この先頭集団に続いて、オペルのモースとボルボのエドマンの順となった。数周後、クリストファーソンがヘア・ピンでのブレーキング・タイミングをかなり遅らせることで、アンダーソンのボグゾールを抜くことに成功した。レースが進むにつれ、ニッサンのローゼンブラッドは最下位から順位を上げ、８位でゴールした。先頭集団５台に変化は無かった。実に良く組み立てられた走りでローゼンブラッドは自己とニッサン・チームに貴重な３ポイントをもたらした。もう１台のニッサン車に乗ったナイストロームは、他の車にフロント・ホイールとフロント・フェンダーに当てられた際にフロント・サスペンションを破損してしまい、早々にリタイヤを余儀なくされてしまった。