スウェーデン・ツーリング・カー選手権全１０戦の内５戦までが既に終了し、マニュファクチャラーズ選手権は、ニッサンがアウディ、ボルボ、ホンダ、オペルを抑え、首位をキープしている。

ドライバーズ選手権では、ニッサンのカール・ローゼンブラッドは2位、トーマス・ナイストロームは6位に着けている。前戦まではカール・ローゼンブラッドはトップだったのだが、ファルケンベルグで行われた第５戦イベント（７／８）はニッサン・クロフォード・チームにとって非常に残念な結果となった。

第１レースは大雨のため一旦中断し、再スタートとなった。２度目のスタートで、ローゼンブラッドは彼のこれまでのドライバー人生の中でも屈指の名ドライブを見せた。ニルソンとエドマンによる２台のボルボが首位を独占し、ローゼンブラッドは３番手に着いた。ウェットでスリッピーなコースではアウディ４ＷＤの２台が実力を発揮し、ローゼンブラッドのプリメーラのミラーに入るまでに迫った。

アウディ勢の猛追を受けながらも、プリメーラは彼らに一瞬の隙を与えることもなく、ローゼンブラッドは３位でゴールした。トーマス･ナイストロームのプリメーラは、再スタートとなる前に既にオペルに衝突されコース・アウトし、リタイヤを余儀なくされていた。運悪く好ラップ・タイムにも恵まれなかったナイストロームは、第２レースでは最後尾からのスタートとなった。カール･ローゼンブラッドは第一レースで最速ラップを叩き出しており、第２レースはポール・ポジションをゲットした。

第２レースはウェット・コンディションで行われ、全車ウェット・タイヤを使用した。ローゼンブラッドは全行程のおよそ半分に渡って、クリストファーソンのアウディの前を走りつづけた。安全策を取るためアウディ４ＷＤを先に行かせ、残りの周回は２番手を維持してレースを終えた。トーマス・ナイストロームは一時８位まで上り詰めたものの、最終的には１２位に終わった。

しかし、ローゼンブラッドのプリメーラは、再車検の際に車高が低すぎたことが判明し、失格となった。チームは、ウェット・タイヤを装着したこととフロント・スプリッターの修理の際の手違いとが相俟って、車高が下がってしまったものと考えている。ニッサンは、第２レースでポイントを獲得できなかったにもかかわらず、首位をキープしている。


RESULTS Round 5 Falkenberg Circuit Race 1

POS.	Driver	Make	Quickest	Ave Speed	Time Diff
1	Jan Nilsson	Volvo S40	0:42.191	151,63	-
2	Jens Edman	Volvo S40	0:42.566	151,33	+0:01.624
3	Carl Rosenblad	Nissan Primera	0:42.033	150,99	+0:03.360
4	Roberto Colciago	Audi A4 Quattro	0:42.039	150,92	+0:03.724
5	Tommy Kristoffersson	Audi A4 Quattro	0:41.944	150,86	+0:03.999
6	Niklas Loven	Vauxhall Vectra	0:41.757	150.73	+0:04.691
7	Mattias Andersson	Vauxhall Vectra	0:41.622	149,81	+0:09.526
8	Niklas Karlsson	Alfa Romeo 156	0:43.013	149,03	+0:13.674
9	Tobias Johansson	Audi A4 Quattro	0:42.172	148,87	+0:14.008
10	Hubert Bergh	Honda Accord	0:42.742	147,67	+0:21.013

POS.	Driver	Make	Points
1	Jens Edman	Volvo S40	82
2	Carl Rosenblad	Nissan Primera	77
3	Jan Nilsson	Volvo S40	74
4	Mattias Andersson	Vauxhall Vectra	68
5	Tommy Kristoffersson	Audi A4 Quattro	68
6	Tomas Nystrom	Nissan Primera	61