ジニエル・ド・ビリエールとニッサンがまた大活躍! 〜量産車クラスでシリーズ優勝〜
Carnival City Casino 400 - November 17, 2001
![]() 今回ド・ビリエールは、南アフリカ・オフロード選手権の量産車クラスに出場。車両は南アフリカ国内で開発したニッサン・モータースポーツ・ハードボディV6で、ナビ・シートにはフランソワ・ジョルダーンが座った。二人は見事シリーズ優勝を果たした上、スーパー・トラック・クラスTでの優勝もさらった。 ツーリング・カー選手権で何度も優勝の座に輝いたド・ビリエールの、5度目の国内モータースポーツ選手権優勝は、土砂降りの中で行われた最終戦、カーニバル・シティ・カジノ400での彼の多大なるがんばりによって現実のものとなった。 ド・ビリエールのツーリング・カー時代の元チーム・メートで、準標準車、クラスD・ニッサン・ハードボディでマイク・グリフィスをナビゲーターに出場しているダンカン・ボスは、公式に完走した12台の内の1台として総合7位、クラス2位でゴールした。 ウエスタン・ケープ・ディーラー・チーム・ハードボディで出場したヘニー・ルーとジョナサン・ブライトは総合11位、クラスD6位でゴールし、プライベーター向けニッサン・ハードボディ・ディーラー・チャレンジの優勝第1号となった。ニッサンは今大会でマニュファクチャラーズ表彰を受けた。 ド・ビリエールのクラスTでのチーム・メート、ハンス・グロブラーは、レギュラー・コ・ドライバーのリチャード・リークが腰の手術を受け現在療養中であるため、代わりに元ラリー・ナビゲーターのウィリー・ハリントンを起用。金曜日に行われた予選で早々に最速タイムを叩き出した。ド・ビリエールはそれに続く2位のタイムを出したものの、午後にはライバルのエイピー・レイニーク、ロビン・ホートン組(カストロール・ランド・クルーザー)に抜かれてしまった。 今シーズン、運に助けられたことはなかったというグロブラーは、レイニークのランド・クルーザーがパンクによって失速した直後の数キロを走ったところでトップに踊り出た。しかしその後、今度はグロブラーが立て続けに3度のパンクに見舞われ、スペアタイヤが足りなくなりリタイヤを余儀なくされた。 はじめの50kmは、マーク・コルベットとユアン・モールのクラスDイスズKBが一時的にリードするものの、リーフ・スプリングにダメージを受けてしまい失速。それを抜いたド・ビリエール組がラスト70kmまでその後のレースをリードした。 「優勝を確実にするために何としても勝たなきゃならなかった。だって、クラスTでランク首位のライバル、バックス・キャロリン、ヘニー・テル・シュティーゲ組(パジェロ)や、クラスDのプライベーター、シュミー・ファン・フーレン、ファニー・コッツェ組(カストロール・ランド・クルーザー)にはポイント・アドバンテージがあるからね。シュミーがリタイヤして、キャロリンがステアリング・トラブルで最後の130kmラップで大幅に遅れてるって聞いたときは、ちょっとホッとしたし、僕達はとにかく無傷でゴールしなきゃって思ったんだ。」と、ド・ビリエールはレース終了後、得意顔で語った。 第2ラップの終盤、ウィンド・ウォッシャ用水の補給と、念のため燃料補給をするため、予定外のピット・ストップをした後(これが、後に続く現チャンピオン、ニール・ウールリッジ、ケニー・スクジョルダマー組の駆るワークスのフォード・レンジャーV8との差を8分から6分に縮める結果となった)、ド・ビリエール、ジョルダーン組は第3および最終ラップのゴールまでおよそ70kmというところで、最初で最後のパンクに泣かされることとなった。 ニッサンの二人が、ホイール・スタッドの穴にまでびっしりと詰まった泥に阻まれ、ホイールの取り替えに悪戦苦闘している間、フォードはリードを奪い4分の差を付けた。 「勝てなくて本当に残念。でも、こんな状況で2位でゴールできて、シリーズ優勝できたからすごくうれしい。」とド・ビリエールはゴールの後、コメントした。 ド・ビリエールは去年オフ・ロード・レースを始め、彼にとって4度目であり最後となるツーリング・カー選手権に参戦する傍ら、3つのイベントに参加した。 国内ツーリング・カー、量産車(グループN)そしてオフ・ロード量産車選手権で優勝した唯一の南アフリカ人モータースポーツ選手であるド・ビリエールは、オフ・ロード・レースへの初めてのフル参戦で優勝できるなんて全く思ってもみなかったと言っている。 「でも、5月のシュガーベルト400と7月のマフィケン400で勝った後、優勝できるかもな、と思った。9月のカレドン400で勝ったとき、優勝に手が届くところにいることを実感した。」とも。 他の競技者同様パンクに悩まされ、スロー・ダウンしたハイン・グロブラーとゲルハルト・プリンスルーのバリッド・バリュー・ニッサン・ハードボディはクラスD4位でゴール。夫婦でルノー・トラックス・ハードボディでクラスDに出場したプライベーター、ニール・ファン・デル・バルト、ゼルダ・ファン・デル・バルト組は、序盤ですばらしい走りを見せたものの、第1ラップ終盤で先頭を走っている際にオルタネーターのトラブルに見舞われ、ゴールすることができず苦渋をなめた。 チームをサポートするため、シーズン中ほとんどのイベントに参加したニッサンのマーケティング部門取締役副社長マイク・ホイットフィールドは、総合優勝を始め、8大会中4度の優勝を収めたことに喜びを表した。 「本当に良いシーズンとなった。グリン・ホールの指揮の下、よく働いてくれたチームのみんなに心から感謝したい。このことはニッサンにとって素晴らしい成果だ。」
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