ニッサン、オフロード選手権初優勝に王手

Queen Motor Spares Tarka 400 - August 11, 2001

8月11日(土)にタルカスタッド・エリアで開催された「クイーン・モーター・スペアーズ・タルカ400」に、元ツーリング・カー・チャンピオン、ジニエル・ド・ビリエールのニッサン・ハードボディV6ダブル・キャブが出場。2度のパンクに見舞われ、10分以上もロスしてしまったため、総合優勝は逃したものの、400kmイベントを総合2位でゴールした。ニッサンはMSAオフロード選手権量産車スーパー・トラックのクラスT部門シリーズ優勝に手が届くところまでやって来た。

ド・ビリエールは金曜日に行われた35kmタイム・トライアルでの勝利に賭けていた。このレースの結果によって、土曜日のレースでのスタート順が決まるのである。しかし、彼とジョルダーンはコースオフしてしまい、トップのフォードから遅れること31秒、クラスT首位のバックス・キャロリン、ヘニー・テル・スティージ(ミツビシ・パジェロ)には14秒リードしてのゴールとなった。

土曜日のレースは400kmものラフ・ロードとトラックで行なわれるハードさに加え、夜通し降った雨で何箇所かスリッピーになってしまった。土曜日のスタート順は、ゴール順ともなった。

「パンクのせいで6分もロスしたことを除けば、今のところ調子いいよ」。途中のサービス・ポイントで2番目の200kmラップを前に給油中、バナナと栄養ドリンクを摂りながら、ド・ビリエールは言った。

しばらくして、ド・ビリエールのチーム・メイトで先輩のハンス・グロブラーを不運が襲った。ギヤ・セレクター・フォークが破損し、彼とコ・ドライバーのリチャード・リークは、わずか36km走ったところでリタイヤを余儀なくされた。

「どうやらハズレのギヤ・セレクターをもらってしまったようだ。前回も全く同じトラブルが起きたからね。」とニッサン・モータースポーツのマネージャー、グリン・ホールは言っている。「幸いにも、ジニエルのギヤボックスは別ロットのセレクターを使っているけどね。」

ド・ビリエールは第2ループのサービス・ポイントからわずか20kmのところで2度目のパンクに見舞われ、そこでまた6分ロスした。「第1ループではフォードのウールリッジとスクジャマーを抜いて2度もリードを奪ったのに、ゲートをオーバーショットしてポストにぶつかった時に抜き返されてしまった。2度目に抜かれたのは最初のパンクの時。第2ループでは彼らより6分早くゴールして穴を埋めたのに、またパンクして遅れをとってしまった。ホイール・チェンジでのロス(およそ各6分)がなかったら、6分か8分差をつけて優勝していただろう。」とド・ビリエールはイベントの後、がっかりした様子だった。

量産車およびクラスTのリザルトは土曜の夜にタルカスタッドでの表彰式の際に発表されたが、フォードがMSA南アフリカのオフロード・レーシング・カー・コミッションによる事後車検をパスしていなかったことから、このリザルトはMSA(モータースポーツ統括団体)の審査に掛けられる予定。


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