12月16日、東京・銀座の日産自動車本社ギャラリーにおいて、本年の優秀ドライバー及びチームの活躍をたたえる日産モータースポーツ表彰式が開催された。
冒頭、日産自動車(株)のCEOオフィス・グローバルモータースポーツプログラムダイレクターの日置和夫氏は、「昨年の表彰式では日産は現在再建に向けて療養中と申し上げたが、今年は回復中とお伝えできるようになった。モータースポーツプログラムも少しずつ地盤固めを進めていきたい。今年が終わってみると、国内GTでは両クラスとも活躍でき、全日本ラリーでもチャンピオンを取れた。アメリカでは、結果は残念なものであったがインディ500でもいいところが走れるようになった。南アフリカではニッサン・ハードボディ(ダットサン・トラック)がオフロード選手権チャンピオンとなって、そのクルマで来年のパリ・ダカールラリーにチャレンジすることとなった。日産はエンタテイメントであるトップカテゴリーとエンジョイメントである参加型グラスルーツカテゴリーの二つをモータースポーツ活動の両輪と捉えている。それぞれのカテゴリーでよい結果を残せたのが嬉しい。来年については、細部を検討中だが、是非ご期待いただきたい。」と挨拶した。
表彰セレモニーでは、関東、山陽、西日本、マーチ1000N1のマーチワンメイクレースにおいて優秀な成績を残した24名のドライバー、マーチで全日本ラリー2輪駆動部門Aクラスを制した高崎/浜田組、鈴鹿1000kmレースで優勝したダイシンモータースポーツと全日本GT選手権GT300ドライバーチャンピオンとなった大八木信行、青木孝行の2名、スーパー耐久シリーズでスカイラインGT-Rに連続5回目のタイトル獲得をもたらしたFALKEN MOTORSPORTS、全日本GT選手権GT500のチームチャンピオンとなったニスモ、フォーミュラニッポンチャンピオンとなり特別賞を受賞した本山哲など、本年のモータースポーツシーンで活躍した数多くの日産ドライバー、チームが次々と表彰を受けた。
最強の日産プライベートチームとなったダイシンモータースポーツの二人は、「万年2位のチームが今年の十勝24時間で優勝できたことで、トップへの道が開けた。(大八木)」、「(GT300でハンディ80kgを積んでもポールポジションを取れたのは)ニスモがポテンシャルの高いクルマを作ってくれたことが一番。どの状況でもポールを狙うのが僕の仕事です。これまでのレース人生で今年は最も良い年でした。(青木)」とコメント。JGTCチームチャンピオンのニスモは、影山正美、田中哲也の両選手と柿元監督をはじめエンジニア、メカニックが登壇し、「厳しい年であったが、自信がついた。来年をどう戦うかの見通しもある。(柿元)」、「来年も日ごろから鍛錬し、日本一のチームになりたい。来シーズンに向けてのテストがすでに始まっており、ダブルタイトル獲得を目指したい。(メカニック、エンジニア)」と力強く語った。
2001ニッサンワンメークレース マーチレース関東・山陽・西日本地区表彰者及び
2001 日産モータースポーツ表彰者