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NISMOチーム
2001JGTC体制を発表
テストも好調
4月4日(水)、NISMOチームは全日本GT選手権(JGTC)の合同テストが開催された富士スピードウェイにおいて、2001年のJGTC参戦体制を以下のように発表した。
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◆ チーム体制
●チーム名 |
NISMO
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●エントラント名 |
NISMO
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●車両名 |
カーナンバー22 ザナヴィ ヒロトGT-R
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カーナンバー23 ペンズオイル ゼクセルGT-R
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●参戦車両 |
日産スカイラインGT−R(R34)
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●チーム監督 |
柿元邦彦 Kunihiko Kakimoto(日)
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●メンテナンス |
NISMO
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●タイヤ |
ブリヂストン
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●ドライバー |
カーナンバー22 ザナヴィ ヒロトGT-R
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ミハエル クルム Michael Krumm(独)
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田中哲也 Tetsuya Tanaka(日)
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カーナンバー23 ペンズオイル ゼクセルGT-R
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エリック コマス Erik Comas(仏)
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影山正美 Masami Kageyama(日)
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◆ 参戦車両仕様
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SPECIFICATION |
全長 |
4,600mm |
全幅 |
1,885mm |
ホイールベース |
2,665mm |
トレッド(前) |
1,545mm |
トレッド(後) |
1,545mm |
車両重量 |
1,100kg以上 |
エンジン型式 |
RB26DETT |
排気量 |
2,708cc |
ボア×ストローク |
86mm×77.7mm |
最高出力 |
460ps以上/6,000rpm |
最大トルク |
70kg以上/4,400rpm |
燃料系・点火系 |
ECCS・NDIS(電子制御燃料噴射装置) |
ターボチャージャー |
ツインターボ |
クラッチ |
5.5"カーボントリプルプレート |
トランスミッション型式 |
XTRAC製6速シーケンシャル |
ブレーキ(前) |
ベンチレーテッド |
ブレーキ(後) |
ベンチレーテッド |
サスペンション(前) |
ダブルウィッシュボーン |
サスペンション(後) |
ダブルウィッシュボーン |
駆動方式 |
2WD(FR) |
ホイール(前) |
13.0J×18 |
ホイール(後) |
13.0J×18 |
タイヤ(前) |
335/40R18 |
タイヤ(後) |
335/40R18 |
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NISMOチームは、JGTC全7戦、およびマレーシア、セパンで行われる非選手権レースの全8戦に参戦する。
4〜5日に開催された公開テストでは、スポンサーカラーにカラーリングされた2台のGT-Rが、初めて公開された。4日朝のフォトセッションには、4人のドライバーも新しいレーシングスーツに身を包んで参加した。
テストには31台の車両(うちGT500 17台)が参加。テスト1日目午前中の走行では、#22は数日前にシェイクダウンが行われた新車だが、クルムが3番手となる1分25秒597の好タイムを出した。#23はセッティングの確認に時間をかけ、中古タイヤながら8番手のタイムをマークした。
午後の走行では、#22が参加車両中最多となる54周を走りこみ、5番手に。また#23も1分25秒883のタイムを出し、8番手につけた。
総合でも1分25秒台以内にトップ10がひしめき合う中、確実に3台のGT-Rが入るなど、手ごたえのあるテスト初日を終了した。
また2日目のテストでも、#23が参加車両中最多の117周(約523km)、#22も95周をこなした。第2戦はJGTCで初めての長距離レース(500km)となるだけに、今回のデータは大いに生きてくることになるだろう。
トップタイムから1秒の間に13台がひしめき合うことになった今回のテスト結果からも、今年のJGTCは混戦になること間違いない。
NISMOチームは、車両の速さの他にも、ドライバーの技量、ピットワークの的確さなど、トータル的なチーム力を発揮して、開幕戦に臨むことになる。
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テスト初日(4月4〜5日)ベストタイム
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POS.
| No.
| Team
| DRIVER
| Tire
| Time
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1
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6
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エッソウルトラフロー スープラ
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脇阪寿一/野田英樹
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BS
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1'24"843
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2
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18
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TAKATA童夢NSX
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(加藤寛規)/セバスチャン・フィリップ
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BS
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1'24"923
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3
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38
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AUセルモスープラ
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竹内浩典/立川祐路
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BS
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1'25"010
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4
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64
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Mobil 1 NSX
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ドミニク・シュワガー/松田次生
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BS
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1'25"257
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5
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36
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カストロール・トムス・スープラ
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土屋武士/黒澤琢弥
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MI
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1'25"363
|
6
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23
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ペンズオイル ゼクセルGT-R
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エリック・コマス/影山正美
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BS
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1'25"402
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7
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100
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RAYBRIG NSX
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飯田章/伊藤大輔
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BS
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1'25"431
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8
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21
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イエローコーンマクラーレンGTR
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中谷明彦/木下みつひろ
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DL
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1'25"538
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9
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22
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ザナヴィ ヒロトGT−R
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ミハエル・クルム/田中哲也
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BS
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1'25"597
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10
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12
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カルソニックスカイライン
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本山哲/服部尚貴※
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BS
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1'25"627
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NOTE: BS…ブリヂストン YH…ヨコハマ MI…ミシュラン DL…ダンロップ
※星野一義選手は第1戦には出場しません。
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なお、NISMOチームは、以下のチームの技術支援を行う。
GT500 R34スカイラインGT-R
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12
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カルソニックスカイライン
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星野一義/本山哲/(服部尚貴)
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TEAM IMPUL
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GT300 S15シルビア
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3
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ユニシアジェックスシルビア
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井出有治/柳田真孝
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ハセミ・モータースポーツ
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51
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C-WESTレッツオADVANシルビア
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尾本直史/山本泰吉
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AUTO STAFF RACING
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81
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ダイシンADVANシルビア
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大八木信行/青木孝行
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TEAM DAISHIN
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■NISMO代表 安達二郎
「昨年は残念ながらあと一歩のところでチャンピオンを取ることができませんでしたが、その悔しさをバネに、今年はタイトルの奪回に全力で取り組みます。21世紀最初の年をシリーズチャンピオンで飾り、記念すべき年にしたいと願っています」
■NISMOチーム 柿元監督
「98年、99年とチャンピオンを取って、昨年は3連覇を狙い守りに入ってしまいました。今年は3台のGT-Rが協力し合い、NISMOなりの強さを発揮してチャンピオンを狙います。ライバルチームをガツーンとやっつけて最後は笑いたいです」
■ミハエル・クルム選手
「ニューマシンはすごくいい感じ。コンビを組む田中哲也さんも速いドライバーで、セッティングの好みもとても近くやりやすいです。だから早く優勝したいですね。今年は開幕戦から一生懸命頑張ります」
■田中哲也選手
「NISMOはチャンピオン取れるチームだし、勝てる体制なので、やりがいがありますね。スポンサーもこれまでお付き合いのあったところです。ファンの方も、新しいスーツとマシンカラーはすぐになじんでくれると思います」
■エリック・コマス選手
「テストではニューセッティングにトライするなど充実しています。TIでももう1日テストをしていいタイムが出るようになりましたから、開幕戦から優勝を目指します。ペンズオイルは僕たちにとってラッキースポンサー。ニッサン車でチャンピオンを取りたいです」
■影山正美選手
「他のチームも速くなっていますが、スカイラインも速くなっています。早い時期に1勝ちを挙げてSUGOまでにポイントをリードしたいですね。後半戦もポイントを拾ってタイトル奪回を目指します。またビッグスポンサーが戻ってきてくれたので、感謝の気持ちで応えたいです」
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