【決勝】109LAP(400km)
スターティンググリッドについた各車は、予選同様残暑の強い日差しを浴びながらスタートを待った。
13:20スタートが切られると、序盤はスターティンググリッド順のまま上位3台のGT-R勢が後続を引き離していった。
しかし、15周を過ぎた頃から#1のラップタイムが徐々に落ち始め、27周目には#24が#1をパスし2位に上がった。3位に退いた#1であったが、どうにか#23、#24についていき上位3台の争いは続いた。
400kmで争われる今回のレースで、2回の給油が必要となるGT-R勢の各チームのピットタイミングの作戦が注目される中で、まず33周目にピットに戻ってきたのは#24であった。
逆に46周目まで我慢の走行を続けた#1は、ピット作業終了後僅かではあるがトップを走行する#23を上回るラップタイムで走行しその差を徐々に詰めていった。しかし、#1がトップに立てたのは、#23が2回目のピット作業をのためにピットインした時であった。
この2回目のピットインの前から#23は駆動系トラブルを抱えており、ピット作業時にその原因を見つけ出すことが出来なかったため、その後はペースを上げずに慎重な走行を続けるけるしかなかった。このため、#1が2回目のピットインまでにかせいだ#23に対するマージンは、約1分7秒まで広がった。
しかし、このタイム差では、#1が2回目のピットインでタイヤ交換を行えば再び#23がトップに立つこととなる。#1は、給油中にタイヤの磨耗を確認し、タイヤ交換無しにコースに戻る作戦を取った。これにより、#1は20秒以上のマージンを持ったままコースに戻ることが出来た。そして残り16周、#1は#23に対するマージンを保ったまま確実に走行を続けトップでチェッカーを受けた。これにより#1は、1ポイント差ながらシリーズランキングトップに立つこととなった。
一方、シリーズ初参戦となった#19は、駆動系トラブルを抱えながらも無事完走し、次戦での活躍に期待をつなげる形でレースを終えた。
クラス3では、序盤に先行する#71 Power Magic RX-7を捕らえクラス3位に上がった#31に表彰台獲得の期待がかかったが、惜しくも電装系トラブルが発生し、これによりエンジンを破損してしまいリタイヤすることとなった。