【決勝】82LAP(480km)
'99年'00年と200マイルで争われていた鈴鹿のスーパー耐久であったが、今年は300マイル(480km)の長丁場のレースとして開催された。
スタート直後の1コーナーで#23のインをさし#1がトップに立つが、5周目のシケイン飛び込みで#23が前に出る、さらに、次のストレートでは#1がスリップストリームを使い2台は並んで1コーナーに進入、ここでインにつけていた#1がトップを奪い返した。スプリントレースを思わせるこの2台の戦いは、テールツーノーズの状態のまま続き、10周目のシケインで再び#23が#1をさしトップに立った。
この激しいトップ争いにペースを乱されることなく、3位につけ順調に周回を重ねていた#98であったが、14周目に突然のトラブルによりピットインを余儀なくされた。
トラブルはドライブシャフトに発生しており、交換しコースに戻ったが、先行する2台のGT-Rからは大きく遅れをとり、優勝争いは、#23と#1にしぼられることとなった。そしてこの2台は、序盤のバトルに続き、耐久レースの見どころでもあるピット作業でも観衆をわかせた。
27周目に2台とも1回目のピットイン。この時ピットには、他の車両はほとんど無く4番ピットと22番ピットでほぼ動じに行われている作業は、ピットでのトップ争いであり、メインスタンドの観衆は、コース上からピットへ目を奪われることとなった。
ここで若干早く作業を終え#23との差を縮めた#1であったが、コースに戻ると#23を上回るラップタイムはなかなか刻めず、じわじわと離されていった。
#23と#1の2回目のピット作業は、55周目と56周目に行なわれた。このピットストップの前までに、#23と#1の差は約50秒に広がっていた。
#1は、最後の逆転を目指し、摩耗が厳しいことを承知の上でソフトタイヤを装着しコースに戻り、自身の予選タイムを上回るファーステストラップを記録しながら#23との差を毎周1秒以上削り取る追い上げを見せたが、やはり、このハイペースでの走行を維持することはできず、#23が逃げ切り今期2勝目を勝ち取った。
また、#98は、レース終了間際にNSXを捕らえクラス3位を獲得した。一方、クラス3では、予選の時のトラブルを解消し、後方からハイペースで追い上げてきた#33 BPビスコガンマRX-7が12周目にはクラストップに立った。
#31は、この#33に続き終盤まで2位をキープして順調に周回を重ねたが、74周目に行なった給油の為のピットストップの間に#27 WAKO'S BMW M3に先行されてしまう。これにより3位とはなってしまったが、見事初の表彰台に上った。