本年のJGTCから導入したニスモのモータースポーツ専用ヘッドクォーター、「N-FORCE(エヌ・フォース)」を紹介しよう。
大型トランスポーターを改造して作られたN-FORCEは、エンジニア達がデータ解析などに使うタクティクスルーム、ドライバー達が体を休めるラウンジ、チームミーティングを行うミーティングブース、そしてメディアやゲストをお迎えする応接室で構成されている。
大型トレーラーでサーキットに運ばれたN-FORCEは、パドックに設置されるとルーフが約1m上方に広がり、2階部分のヘッドスペースが確保できるようになっている。
各部屋ともエアコンディショナーで快適温度となるよう調整されるが、特に2階部分は真夏の高温を直接受けるので、分厚い断熱材がルーフ及びサイドパネルに入れられている。タクティクスルームは、エンジニアがそれぞれ収集したエンジンデータやシャシーの挙動データを解析し、セッティングやペース配分、タイヤの選択などの判断に活用するようになっている。
各テーブルにはPCで収集・解析されたデータを共有あるいはアウトプットするため、LANケーブルのポートが埋め込まれている。ピットなどの離れた場所の端末とは、無線ネットワークで接続されている。
最新のITデバイスをフルに駆使し、より効率的にチーム運営するために新造されたN-FORCEは、文字通りニスモのモータースポーツに注ぐ意気込みを表している。