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Round 1
GT CHAMPIONSHIP in TI
4.13 Fri / TI CIRCUIT AIDA

JGTC開幕直前展望
今年は開幕から大激戦間違いなし

4月14〜15日に岡山のTIサーキット英田で開幕する全日本GT選手権(JGTC)。3〜4月に行われた合同テストの結果から、開幕戦を予想してみよう。

3月のTIテストでは、#38auスープラが唯一1分25秒台をマークしてトップ。ニッサン勢では#23GT-Rが7番手、00モデルでの参加となった#22GT-Rが10番手、そして01モデルのシェイクダウンとなった#12カルソニックが14番手だった。

このことについて柿元邦彦監督は「まだ各車、本番仕様じゃないので今回のタイムをそのまま開幕戦に当てはめることはできないでしょう。この時期はタイムが良くても悪くても心配ですよ」と笑った。

昨年のTIでは、#38スープラがポールポジションを獲得。#1GT-Rが序盤にトップを奪ったが、ピットワークでパーコレーション症状が出てタイムロス。勝てるレースを落とした無念のレースだった。

#38スープラの立川祐路は「何か好きなんですね、このコース。僕に合っているんでしょうか? ベストタイムもアンダー(ステア)が出たんで、まだ詰められたんですけどね」と言うように、彼とTIのマッチングは非常に良いようだ。しかし「新しいカラーリングに周囲が慣れていなくて、GT300マシンに見えてしまうらしいんですよ。だからなかなか譲ってくれない」と苦笑するように、スムーズなオーバーテイクができるかどうか?

スープラで特にマークすべき車両は、この#38auと昨年のポール奪取王・脇阪寿一が加入した#6エッソ、そして巻き返しを図るミシュランタイヤを履く#36カストロールの3台となりそうだ。

コーナリングスピードで優るNSX勢は、タイトなコーナーが連続するTIでは、どの車両がトップ争いに食い込んできてもおかしくない。脇阪が抜けた#18TAKATAだが、新加入のセバスチャン・フィリップが富士のテストでトップタイムをマーク。新たなポール奪取王となるか? 不安要素を挙げれば、FIAスポーツカー選手権にもフル参戦しヨーロッパと日本を頻繁に往復する加藤寛規に、疲れが出る可能性のあることか?

#64Mobil 1はスピードのあるドミニク・シュワガーが残留。コンビを組む松田次生は、まだNSXの挙動を完全に把握してないようで、中盤戦から怖い存在になるかもしれない。

ニッサン勢はどうか? 2月のテストが天候不順で、走り込みが不足していたため、3月の合同テストの翌日にも走行。#23のエリック・コマスも「もうワンデイやって、よくなった」と語っているように、今年も期待が持てる。#22のミハエル・クルムは「哲也とセッティングの好みが一緒なので、いい感じ。だから優勝したい」と意欲的。#12は "最強のNo.2ドライバー" こと星野一義の欠場がどう響くか?

代役となる服部尚貴が抜擢に応えるような走りを見せれば、3台のGT-Rはほぼイコールコンディションなだけに表彰台独占も夢ではない。

第2戦富士はJGTC初のロングディスタンスレース(500km)。マシンの速さ、ドライバーの速さはもちろんだが、距離が伸びるためマシンの信頼性、そしてピット回数が増えるためピット作業の素早さがものをいう。この点でもニッサン勢は自信を持って臨めるだろう。第3戦の舞台となるSUGOをやや苦手としているだけに、この2戦で1ポイントでも多く獲得することが、チャンピオン奪回への近道となる。

コマスも「ニッサンが優勝! それはどのクルマでもいい。私たちが優勝できれば、それは本当にうれしいけど」と付け加えた。「TIはNSX、富士はスープラ(が速い)でしょう。でもGT-Rも速いです!」

なお、13日(金)に行われたフリー走行では、3台のGT-Rは昨年後半に使用したフロントフェンダーを装着。#23ペンズオイルゼクセルが1分27秒147で午後のトップタイムをマーク(総合2位)。#12カルソニックは総合10位、#22ザナヴィヒロトも総合12位とまずまずのタイムを出しており、明日の予選が期待される。#3ユニシアジェックスシルビアは午後にサーキットに到着し、明日に備えている。

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