
全日本GT選手権第5戦は、まだ暑さの残る初秋のツインリンクもてぎ・ロードコースで開催され、カルソニックスカイラインが3位で今季初の表彰台へ。またGT300クラスでは、ダイシンシルビアが4位入賞でシリーズポイントランキング単独トップとなった。
蒸し暑い15日の予選でポールポジションを獲得したのは、#64 Mobil 1 NSX。このレースからニューボディを投入した#12GT-Rは、予選2回目の突然の雨で満足なアタックができず5番手。前回優勝し60sのハンディウェイトを搭載する#22GT-Rは11番手、予選1回目にエンジントラブルが発生した#23GT-Rは15番手と、決勝の追い上げが期待された。GT300のポールポジションは、2戦連続で#19ウェッズスポーツMR-S。前回優勝し80sのハンディウェイトを搭載する#81シルビアは2番手、70kgのウェイトを積む#3シルビアは3番手と今回も活躍が期待された。そして#51シルビアは13番手というポジションを得た。
4万4000人の観衆が集まった決勝日は、未明まで降った雨は上がったが、気温が上昇して蒸し暑い天気に。63周で争われる決勝レースは14時にスタートが切られた。ところが1周目に#23GT-Rの影山はエンジンにトラブルを抱えピットイン、そのまま電気系のトラブルでリタイアとなってしまった。
一方5位の#12GT-Rの星野は後続を巧みに抑え、ミスを誘発させるレースを展開。#22GT-Rのクルムはペースが上がらず、トップ10に食い込めない苦しいレースになっていた。
中盤の28周目、5番手の#12GT-Rはピットインして本山に交代。#22GT-Rも30周で田中へ交代。35周目には#38スープラがトップに立ちそのまま逃げ切るかに思われたが、残り10周を切った55周目にペースが落ちポジションダウン。2番手に上がった#18NSXがスピン、トップの#1NSXはガス欠でピットインと終盤に大荒れとなった。

最後は、序盤にタイヤのパンクでピットインしてポジションを落とした#64NSXが逆転で結果的にポールtoフィニッシュ。#12GT-Rは3位でチェッカーを受け今季初めての表彰台を獲得した。#22GT-Rは終盤に第1コーナーで前を狙いスピンを喫するも10位で貴重な1ポイントを追加し、シリーズポイント2位を堅持した。
GT300クラスでは、1周目の大混乱時に#3シルビアの柳田が#31MR-Sと接触してポジションダウン。#51シルビアの山本も最終コーナーでスピンを喫して最後尾まで順位を落とした。#81シルビアの青木も重いマシンにてこずり4番手を走行。しかし他車両もトラブルを抱え、中盤には#81シルビアが2位、#3シルビアが4位、そして#51シルビアは11位と各車順位を上げていた。終盤の51周目、第1コーナーで目の前を走っていた車両が突然スピンを喫してしまったために#81シルビアの大八木もこれを避けてスピン、順位を5位に落とした。
これで#3シルビアの井出が3位に上がったが、なんと最終周の最終コーナー手前でガス欠のためストップしてしまい、9位でゴールとなった。#81シルビアは4位となったが、シリーズポイントで同点だった#7RX-7が7位となったために、単独のポイントリーダーに。#51シルビアの尾本は2戦連続の8位でレースを終えた。