14:25、47,500名の観衆の前、定刻より10分遅れて決勝レースのフォーメーションラップがスタートした。この時のスポーツランドSUGOは、時折晴れ間が覗く曇り空の下、気温23℃、ドライコンディションと絶好のレース日和となった。
#23「ペンズオイル ゼクセルGT-R」は、影山正美がレースをスタート。タイヤはソフトコンパウンドであった。4番手グリッドから好スタートをきった影山は#36スープラをかわし、3位で1周目のコントロールラインを通過した。その後もアグレッシブに先行車を攻め、4周目の馬の背コーナーで#100をパス。#8NSXに続く2位に浮上した。
しかし、9周目の最終コーナーで周回遅れに詰まったところを#36に先行を許してしまった。その後は、ペースを守りながらも3位のポジションを維持。スティント終盤に#37スープラにポジションを譲ったが、38周目にピットイン。エリック・コマスにバトンタッチした。
コマスは、各チームのピットインが終わったところで3位のポジションを固定。終盤追い上げてトップを目指すチームの方針に従い、ペースを上げようとしたところ、GT300車両がコースサイドで炎上し、全ポスト黄旗のセーフティカーラップとなってしまった。
8周にわたるセーフティカーラップの後レースは再開したが、メインポストに「#23ペナルテイ」(影山の黄旗追越)の指示が出てしまう。コマスは、62周目にピットイン。ピットロード端で10秒間停止した後スタートしたが、ポジションを10位に落としてしまう。
残りの周回は安定したラップタイムを刻んだが、10位のままチェッカーフラッグを受けた。

一方、#22「ザナヴィ ヒロトGT-R」は、田中哲也がスタート。10番手からセカンドグループの真中で攻めあぐね、淡々と前車オーバーテイクのチャンスをうかがうが、なかなか叶わない。
そんな中、27周目の第1コーナーで後続車にイン側を突かれ、ラインを譲ったところ、同車のノーズがフロントタイヤに接触。タイヤがバーストし、第2コーナーのグラベルゾーンにコースオフしてしまった。
田中は必死にグラベルを切り抜け、コースに戻った。ピットインし、タイヤを交換。フロントの開口部から侵入した砂利を除去して再スタートしたが、今度はエンジン不調となる。
次の周回に再度ピットインし、チェックを受けたが、エンジン内部に砂利を吸い込んでおり、修復不能と判断されてリタイヤとなった。