いよいよ本年のGTチャンピオンを決する全日本GT選手権最終戦のレースウィークエンドが始まった。
選手権ポイント4番手でこのレースに臨むミハエル・クルム/田中哲也組の#22ザナヴィ ヒロトGT-Rは、ハンディウェイト20kg、同ランキング8位エリック・コマス/影山正美組の#23ペンズオイル ゼクセルGT-Rがウェイトハンディ40kgである。
気温・路面ともに低めで、タイヤにもエンジンにも有利なこの季節は、好タイムを出すにはうってつけ。また、CP MINEサーキットは、ストップアンドゴースタイルのテクニカルコースで、スカイラインGT-R向きのコースといえる。昨年、一昨年のここでのJGTC戦は、ともにスカイラインGT-Rが優勝している。
さて、予選第1回目。MINEサーキットのある山口県中央部に前日激しく雨が降ったため、トラックはこの日の朝までウェット路面。公式予選が開始された10:30直前にドライに変わったばかりという状況であった。このため、コースオープン後しばらくは各チームとも様子見のため走行せず。トップチームは、計測開始10分後より一斉にコースインした。
#23ペンズオイル ゼクセルGT-Rは、エリック・コマスが最初のタイムアックに向かう。1周目に一旦ピットインし、タイヤの状況を確認したのち、いよいよアタック。計測3周目に1'23"427のベストラップタイムを記録した。
#22ザナヴィ ヒロトGT-Rは、ミハエル・クルムがアタック担当ドライバーとしてコースインし、計測4周目に1'22"943のベストタイムをマークした。2台のタイムはともに昨年までのコースレコードを更新するもので、#22が2番手、#23は9番手の結果であった。
GT300との混走時間は、#23、#22ともにセカンドドライバーの影山正美、田中哲也のクォリファイを済ませ、決勝レースに向けたセッティング走行を行った。