シリーズ残り2戦となり、チャンピオン争いに注目が集まる全日本GT選手権第6戦のレースウィークエンドが、いよいよスタートした。
ニスモチームは、前ラウンドのもてぎ戦でトラブルのためリタイヤしウェイトを減らした#23ペンズオイル ゼクセルGT-Rが20kg、同10位完走であった#22ザナヴィ ヒロトGT-Rが40kgのハンディウェイトを積んで鈴鹿サーキットに現れた。テクニカルコースである鈴鹿で上位を狙うには、丁度良い程度のハンディだ。
天候は秋晴れ、気温20℃と絶好のタイムアタック日和。午前10:50からの公式予選1回目は、各車とも早めのアタックを目論んだようだ。
#23ペンズオイル ゼクセルGT-Rは、エースのエリック・コマスがシートに納まり、コースイン。計測ラップ1周目にGT500のコースレコードを更新する1'59"437をマークして、周囲を脅かした。その後、S字コーナーでクラッシュした車両を排除するため赤旗予選中断となる。
ピットに戻った#23は右リアタイヤがパンクしており、そのまま走行を終了した。
一方、ミハエル・クルムが予選をスタートした#22は、コースオープン後様子見のためピットに留まっていたため、赤旗以前はノータイム。クラッシュ車両の排除後再開された予選から参加し、やはり最初の計測ラップにベストラップの1'59"536を記録した。
セッティング変更のためGT300専有時間にブレーキローター、サスペンションユニットを交換し、混走時間開始とともに田中哲也がコースインした。田中は、クォリファイを受けながら、1'02"台のペースで周回し、セッティングを確認した。予選終了前に再度クルムがチェック走行。チェッカーラッグ後はドライバー交代のトレーニングを行って、予選での作業メニューを終了した。