Round 1
GT CHAMPIONSHIP in TI
4.14 sat / TI CIRCUIT AIDA
予選は、絶好の4位、5位ポジション
本年も待ちに待ったGTレースシーズンが開幕した。
開幕戦のTIサーキット英田に集まったGTレースカーは36台。チームによっては、ドライバーやマシンのボディを飾るスポンサーが変わり、気分一新。新世紀にふさわしいフレッシュな開幕となった。
◆公式予選1回目
曇り空ながら、ドライコンディションでスタートした予選セッションは、まずは例年通りGT500クラスからコースイン。午後の天候が不安定との天気予報もあり、各チームとも早々とタイムアタックの準備にかかった。ニスモチームは、これも恒例となった最初の数ラップを待機し、コースの混乱がないことを確認してから走行を開始した。カーNo.23ペンズオイル・ゼクセルGT-Rは、エースのエリック・コマスがコースイン早々にタイムアタック。コースレコードを上回る1'25"984を記録した。ポジションは4番手であった。
「クルマの特性は大きく変わっていないが、細かい改良の積み重ねでもちろん総合性能はステップアップしている。」とコマスが評する2001年仕様のGT-Rは、99年のチャンピオンカーと同じ黄色のペンズオイルカラーがメインで、リヤ部分は白基調にゼクセルロゴを配している。
カーNo.22ザナヴィ・ヒロトGT-Rは、タイムアタック担当のミハエル・クルムがステアリングを握り、チョイスしたソフトタイヤでNo.23と同じく早めのベストタイム記録を目指した。ところが、クルムによると「ブレーキの具合が良くなかったのとタービン不調で、ヘアピンからバックストレートまでの区間のパォーマンスが不足していた」という状態でのアタックだったため、期待されたタイムが出せない。今年からチーム入りした田中哲也のクォリファイラップを経て、1回目の予選を終えた。
◆公式予選2回目
午後14:50からの予選は、降雨こそないものの湿度を含んだ冷たい風が吹き、絶好とは言えないコンディション。しかも今年からのルール変更で2回目の予選はGT300との混走から走行区分が始められることとなった。予選最後の20分に設定されたGT500走行時間に、ニスモのNo.23ペンズオイル・ゼクセルGT-Rは、リアサスペンションとリアの空力セッティングを変えて再度タイムアタックに臨んだ。1回目にベストタイムを出していたため、無理なプッシュをかけなかったこともあり、ベストタイム更新はならず。
一方のNo.22ザナヴィ・ヒロトGT-Rは、午前の不調部分を改修し、クルムが再アタック。2回目のトップタイムとなった1'26"187をマークし、総合5位のポジションにジャンプアップした。
■エリック・コマス
「Free of chargeの一番です(予選4位は次戦のウェイトハンディが課せられない)。午後はダンパーとリアダウンフォースのセッティングを変えてタイムアタックしたけど、アンダーステアが出てしまった。97年、98年、そして2000年もそうだったように、開幕制覇を目指します」
■ミハエル・クルム
「午前中の路面は、TIで今まで見たことないぐらいのベストコンディションだった。だから不調だったことが悔やまれる。しかし、5位まで上がることができて良かった。哲也(田中)も速いし、安定しているので安心です。レースではチャレンジしますよ」
■ニスモチーム柿元監督
「事前のテストではスロースターターだったが、その後のクルーの努力で、結果的に満足いくポジションで予選を終えることができた。決勝は晴れて気温も高くなると予想している。他車にも色々影響が出るとは思うが、うちはミスなく最初から攻めていきますよ」
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