Special Stage
MALAYSIAN ROUND
6.24 sun / SEPANG CIRCUIT
ユニシアジェックスシルビア GT初優勝をマレーシアで飾る
GT500ではザナヴィ ヒロトGT-Rと ペンズオイル ゼクセルGT-Rが3位、4位に
■ | GT500 クラス |
#12 | TEAM IMPUL | 本山哲 / 服部尚貴 | カルソニックスカイライン |
#22 | NISMO | ミハエル・クルム / 田中哲也 | ザナヴィ ヒロトGT−R |
#23 | NISMO | エリック・コマス / 影山正美 | ペンズオイル ゼクセルGT−R |
■ | GT300 クラス |
#3 | ハセミ・モータースポーツ | 井出有治 / 柳田真孝 | ユニシアジェックスシルビア |

マレーシア、セパン・サーキットで昨年に続き今年もJGTCの海外レースが開催された。今回は選手権には含まれず、これまでの決勝成績によるウエイトハンディはない。ただし予選上位3台には、GT500クラスが50s、30s、20s、GT300クラスが30s、20s、10sのウエイトを積まねばならない。
23日に行われた予選で、GT300クラスのトップタイムをマークしたのは#3ユニシアジェックスシルビア。最初のアタックでスピンを喫しながらも、次のアタックで2分10秒945のベストタイムを叩き出してGT300クラスのポールポジションを確定した。
GT500クラスでは#22ザナヴィ ヒロトGT-Rが3番手。決勝日の気温が上がると予測してハードタイヤをチョイスした#12カルソニックスカイラインが12番手、#23ペンズオイル ゼクセルGT-Rが13番手となった。
昨年より多い4万3000人の観客を集めた決勝レースは、1周5.543kmのチャレンジングなコースを54周して行われる。クラスポールからスタートしたユニシアジェックスシルビアの井出は、スタート直後オーバーステア気味の車両にてこずり後続を引き離すことができなかったが、4周目から徐々に独走態勢を築いていった。6周目に2番手を走行していた#31MR-Sがスピンを喫するとあとは楽になり、完全なひとり旅。28周で30秒ほどの差をつけてピットインすると柳田にバトンを渡した。柳田も危なげない走りでトップを守り、最後は2位に44秒もの大差をつけて優勝。GTレース初優勝を飾るとともに、シリーズ後半戦へ弾みをつけた。

GT500クラス、#22GT-Rは田中がスタートを担当。一時4位にポジションを落としたが、トップに離されまいとついていく。そして折り返しの24周、2台のNSXに続いてピットインしたが、NISMOの素早いピットワークでクルムは2台のNSXより前でピットアウトしてコース復帰した。#12GT-Rは星野がスタートドライバーで、今年初めてのドライブに臨んだ。序盤アグレッシブな走りを見せて6位にポジションを上げ、25周目にピットインして本山に交代した。#23GT-Rはコマスがスタートを担当。各車がピットインするのを尻目に周回を重ねたため、28周目にはトップに躍り出た。そして31周目にピットインして影山へバトンを渡した。各チームのピット作業がひと段落した時点の順位は、#22GT-Rは4位、#23GT-Rは7位、#12GT-Rは8位。
後半、トップを走行していた#38スープラのドライバーがクールスーツのトラブルで脱水状態となりピットイン。これで各車はひとつポジションをアップ。さらに他車両のトラブルなどもあり、#22GT-Rが3位、#23GT-Rが5位、#12GT-Rが8位でゴールするかと思われた。ところが3位でチェッカーを受けたのは#64NSX。最終コーナー付近は黄旗が振られ追い越し禁止だったにもかかわらず、#22GT-Rを追い越してゴールしたのだった。NISMOはこれに抗議し認められたが、既に暫定表彰式は終了しており、クルムの2年連続表彰台(昨年は優勝)は残念ながら見ることができなかった。最終結果は#23GT-Rが4位、#12GT-Rが7位となった。
■#3 井出有治
「序盤はタイヤを温存するためにペースを抑えましたが、30秒のマージンでバトンを渡せました。タイヤをうまく使えて良かったです。これをきっかけに後半戦でも優勝します!」
■#22 ミハエル・クルム
「私はルールを守って4位でフィニッシュしました。抗議が通ってうれしいです。優勝はできませんでしたが、NISMOの早いピットワークを見せられたと思います」
■#23 影山正美
「暑いレースでやらなければいけないことがはっきりしました。ここでのデータをうまくセッティングに生かし、次の富士ではいい方向に持っていきたいです」
■#12 星野一義
「消化不良で不満がいっぱい残るレースだった。体の調子もいいし、このままじゃ終わらないよ。絶対盛り返してやるって気持ちで後半戦はやる」
■ニスモチーム柿元監督
「昨年に引き続き連続優勝したかったが、他チームも強く、3位に入れて良かった。フィニッシュ後の裁定によって正当が保たれたことで、これまでの嫌な流れが変わってくれると思う。#23も次の富士を見据えた仕様で臨み、4位で終われたので、富士の結果も期待してください」
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