昨年に引き続き本年もマレーシア・クアラルンプール郊外のセパン国際サーキット(5.543km)でJGTCシリーズの番外編、スペシャルステージ戦が開催される。
本年は日本から26台のGTレースカーと52名のドライバーが参加。これに地元マレーシアのエントリー3台を加えて、合計29台が6月23日(土)の公式予選に臨む。

22日には、公開プラクティスが行われ、1年ぶりにセパンサーキットにGTカーのエキゾーストノートが響き渡った。このプラクティスは、午前と午後にそれぞれ1時間30分づつ合計3時間の走行時間が設けられた。日本から飛行機でも6時間かかるこの地では事前のテストができないため、各チームとも短時間にセッティングを詰め、翌日の予選に備え、また、決勝レースのためのデータも収集しなければならない。昨年、激闘の末このレースに優勝したニスモチームは、この日もコースオープンからフルに時間を使い、徹底的な走り込みを行った。
プラクティスの参考タイム(2回目のみ)では、#6スープラ(2'00"426)、#36スープラ(2'01"031)に続き、#22ザナヴィ・ヒロトGT-Rが2'01"114で3番手、#23ペンズオイル・ゼクセルGT-Rが2'01"689で6番手であった。
プラクティスのインターバルには、プレス向けのサーキットサファリ(コース案内)とプレスブリーフィングが行われた。サーキットサファリでは、ハセミモータースポーツの長谷見代表がバスのドライバーをつとめ、「このコーナーは登りの上、コーナー手前でフラットとなるためトラクションがかからず、次のコーナーを攻めるのが難しい」とか、「進入が狭く、出口に向かってコース幅が広くなるためドライバーはついついチャレンジしたくなるけど、アンダーステアを一回でも出したらタイムは出ない」など具体的にコースの特徴を説明。各ドライバーが東洋一、世界一と絶賛するセパンの見所を解説した。
昨年のウィナーとしてプレスブリーフィングに出席したM.クルムは、「私たちは、新しいクルマ、新しい体制で今年のレースに臨むが、勝つためにここに来た。気温など条件はハードだし、コンペティションはより高いレベルとなるだろう。」と連続優勝への意気込みを語った。
23日(土)の公式予選は、12:10(日本時間13:10)から、14:10(同15:10)からそれぞれ60分間行われる。