全日本GT選手権第3戦は、新緑の森林に囲まれたスポーツランド菅生で行われた。
予選では、午前中の1回目には、#23がエリック・コマスの1分20秒009で6位、#22はミハエル・クルムの1分20秒515で11位、#12は本山哲の1分20秒551で12位。GT300では、#3の井出有治の1分27秒250でクラス2位のタイムを記録した。#81は、クラス9位。#51はクラス18位。午後の2回目の予選では、#23のエリック・コマスが1分19秒535で順位を4位にアップ。#22もミハエル・クルムが1分19秒941で10位にポジションを上げた。#12は、本山哲の1分20秒192で13位。GT300では、#3が井出有治の1分26秒988でクラス2位を得た。#81はクラス6位。#51はクラス16位。
決勝は、やや雲があるものの晴天に恵まれ、残雪の残る蔵王連山も望まれた。気温は21度。路面温度は31度。午後2時30分に、81周の決勝レースがスタート。数台が接触したが#23は、#36 スープラをかわして3位で1周目を終わる。ポールからスタートした#100 NSXは、伊藤大輔が体調を崩している事もあって徐々に順位を落とし、#8 NSX、#36 スープラ、#23 GT−Rの3台で激しいトップ争いが繰り広げられる。GT300でトップを走っていた#71 MR−Sはリアのエンジン部から炎が見えたため、緊急のピットイン。#3がGT300のトップに浮上した。
20周目、#36 スープラがトップに立ち、#23も約4秒差でトップの2台を追う。 10位を走行していた#22 GT−Rは、27周目に#39 スープラと接触し、右フロントのタイヤをバースト。コースアウトしてグラベルで大量の砂利を拾ってエンジンにトラブルが起きリタイア。
ほぼ全車がルーティンのピット作業を終えた49周目に#86 AE86がコースアウトして炎上、この消火のためセーフティカーがコースに入った。58周が終わった時点でセーフティカーがコースから外れ、レースが残り22周で再開された。この時点の順位は、#8 NSX、#37 スープラ、#23 GT−R、#36 スープラ。ほぼこの4台によるトップ争いに絞られた。しかし、#23 GT−Rが黄旗追越によるペナルティストップ10秒を受け、残念ながら優勝戦線から脱落。逆に浮上して来たのが、#12 GT−Rでスタートグリッドの13位から9位まで順位を上げる。
GT300で#3 シルビアはクラストップを守るも#7 RX−7と激しいトップ争いを繰り広げる。残り6周となったトップの75周目にスピンしてコースアウト。右リアの足回りを痛める。柳田は何とかピットまでマシンを戻そうと懸命のドライビング。しかし、最終コーナーで再びコースアウト、この時点でリタイア。残念なレースを落とす。
#12 GT−Rは粘りの走りで7位で4ポイントを得る。#23 GT−Rは10位でフィニッシュ。GT300の#81 シルビアはクラス4位。#51 シルビアはクラス13位でフィニッシュ。