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Round 2
ALL JAPAN FUJI GT RACE
5.3 thu, 4 fri / FUJI SPEEDWAY
ザナヴィ ヒロト GT-Rが3位表彰台に
ペンズオイル ゼクセル GT-Rも11台抜きで4位
GT300ではシルビアが1-2フィニッシュ!

静岡県 富士スピードウェイ 1周=4.4km
出走40台(GT500 18台、GT300 22台)
天候:曇り/ドライ 観衆:5万1000人(4日)

GT500 クラス
#12TEAM IMPUL本山哲 / 服部尚貴カルソニックスカイライン
#22NISMOミハエル・クルム / 田中哲也ザナヴィ ヒロトGT−R
#23NISMOエリック・コマス / 影山正美ペンズオイル ゼクセルGT−R
GT300 クラス
#3ハセミ・モータースポーツ井出有治 / 柳田真孝ユニシアジェックスシルビア
#51AUTO STAFF RACING尾本直史 / 山本泰吉C-WESTレッツォADVANシルビア
#81TEAM DAISHIN大八木信行 / 青木孝行ダイシンADVANシルビア

JGTC第2戦はゴールデンウィークの富士スピードウェイで開幕。今回のイベントは通常の250〜350kmという距離ではなく、JGTC初めての500kmレースとなる。したがってピット作業も増え、チームの総合力が問われるレースとなる。ニッサン勢では、今回より尾本直史/山本泰吉組の#51 C-WESTレッツォADVANシルビアが参戦。これは99年NISMOワークスカーをベースに、C-WESTオリジナルの前後フェンダーを装着したS15シルビアで、98〜99年S耐クラス4チャンピオンである山本は今回がJGTCデビューとなる。

1回目の予選の行われた3日朝は、前日の雨が残りまるで春先に戻ったかのような寒さ。#23GT-Rは2番手、#22GT-Rは6番手、#12GT-Rは9番手とウェットコンディションでも好位置につけた。GT300のシルビア勢は、午後の予選で晴れることを期待して、マシンのチェックやドライバーの慣熟走行にとどめた。

午後になり雨も上がりコンディションの良くなったコースだったが、予選2回目が始まるころには再び雨がポツリポツリと落ち、いつコンディションが変わってもおかしくない状況に。GT500では終盤に、コースレコードをマークする車両が出て、また1分25秒台には12台もの車両がひしめき合うなど、激しいアタック合戦が繰り広げられた。結果、#12GT-Rが5番手、#22GT-Rが6番手につけたが、ハードタイヤを選択した#23GT-Rは予選順位よりもレースモードの走行に専念し、15番手にとどまった。

GT300では、#81シルビアが昨年の第4戦富士以来のポールポジションを獲得。また#3シルビアは、次戦にウエイトハンディを加算されない4番手を狙いどおりゲット。#51シルビアはクリアラップを得られず17番手となった。

明けた決勝日は時おり日が差す曇り空。気温16℃とやや肌寒い中、決勝は午後1時45分にローリングスタートが切られた。序盤のつば競り合いの中、#12が4位、#22が8位、#23が13位に。しかし#12は25周目の1コーナーでオーバーラン。1回目のピット作業で#12は本山から服部へ、#22は田中からクルムへ、そして#23は影山からコマスへドライバー交代し、中盤戦へ突入した。

44周目にGT300マシンが最終コーナーでクラッシュしたためにセーフティカーが導入された。48周終了で再スタート。この時点でGT-R勢は#22が7位、#23が8位、そして#12が9位と3台が連なる状態に。そして折り返し点を過ぎた60周目には#22が4位、#23が6位、#12が8位となっていた。ところが63周目に#12が突然スロー走行。電気系のトラブルでマシンを停め、残念ながらリタイアとなってしまった。

2回目のピット作業は3位の#18NSXと4位の#22が同時にピットロードへ。しかし#22はドライバー交代をせず、スピーディな作業で先にコースへ復帰。#23も同様の作業、見事な「NISMOマジック」でポジションを4位に上げた。レース終盤の107周目、5位争いをしていた#18NSXがGT300マシンとの接触でスピン、クラッシュ。これにより再びセーフティカーが導入され、このままチェッカーかと思われた。しかし111周で再スタート。最後はわずか3周のスプリントレースとなったが順位は変わらず、#22が3位表彰台に。#23が予選15番手から大きく順位を上げ4位でゴールした。

一方GT300では、#81と#3、シルビア同士のトップ争いが繰り広げられた。32周目のAコーナーで#3がトップに躍り出ると、途中、1ピット作戦の#31MR-Sに一時的にトップを渡すものの、スピードで他を圧倒して難なくトップを奪回。最後は#3、#81の順でゴールするかに思われた。しかし#3はサスペンションにトラブルを抱え、80周目には5秒近くあった2位#81との差は、4周後には3秒差に。これで#3の井出もペースを上げ、いったん差は広がった。だが、#3のトラブルは悪化。#81の青木は一気に#3の背後に迫ると、98周目のコントロールライン通過直前でトップを奪い返した。直後に2度目のセーフティカーランとなったこともあり、#3はピットインして修理、2位を守ってコース復帰した。優勝したのは#81で、これがGT参戦5年目にしてうれしい初優勝となった。
なお#51は終盤タービンのトラブルに見舞われ、14位でチェッカーを受けるにとどまった。

Round 2
Drivers Ranking
GT500
Pos No Car Driver Point
1 6 エッソウルトラフロー スープラ 脇阪 寿一 / 野田 英樹 20
2 8 auセルモスープラ 竹内 浩典 / 立川 祐路 15
3 22 ザナヴィ ヒロト GT-R ミハエル・クルム / 田中 哲也 12
4 23 ペンズオイルゼクセルGT-R エリック・コマス / 影山 正美 10
5 100 RAYBRIG NSX 飯田 章 / 伊藤 大輔 8
6 8 ARTA NSX 土屋 圭市 / 金石 勝智 6
7 39 デンソーサードスープラGT 影山 正彦 / ジェレミー・デュフォア 4
8 1 ロックタイト無限NSX 道上 龍 / 光貞 秀俊 3
9 37 マツキヨZENTトムススープラ 山路 慎一 / ワイン・ガードナー 2
10 36 カストロール・トムス・スープラ 黒澤 琢弥 / 土屋 武士 1

GT300
Pos No Car Driver Point
1 81 ダイシン シルビア 大八木 信行 / 青木 孝行 20
2 3 ユニシアジェックスシルビア 井出 有治 / 柳田 真孝 15
3 31 ARTA・アペックスMR-S 新田 守男 / 高木 真一 12
4 24 スポーツトゥデイタイサンGT3 松田 秀士 / 西澤 和之 10
5 7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 山野 哲也 / 松本 晴彦 8
6 910 910ロディオドライブアドバンポルシェ 和田 久 / 砂子 塾長 6
7 9 ARC大黒屋ぽるしぇ 羽根 幸浩 / 渡辺 明 4
8 63 レイジュンR&DダンロップGT3R OSAMU / 中川 隆正 3
9 55 イクリプスDUPLEXバイパー 山田 英二 / 木下 隆之 2
10 900 MT900R ディランタ・マラガムワ / 浅見 武 1

#22 田中哲也
「シリーズトップ(#1NSX)と1ポイント差の2位になったし、次のSUGOでウエイトをあまり積まないで済む3位でゴールできたので良かったです」

#23 影山正美
「チームの作戦が功を奏して4位という結果になり、ホッとしています。チャンピオン争いにも残れました」

#81 大八木信行
「ニッサン、NISMOの協力でいいものを提供されているのに、これで勝てなかったら(レースを)やめなきゃいけないと思っていたので、やっと勝ててうれしい」

#3 井出有治
「勝てたレースだっただけに2位は悔しい。最後はサスペンションの振動が一気にひどくなりペースが上げられませんでした。次は勝ちます」

#51 山本泰吉
「GTデビューレースでしたが、タイヤカスの大きさの違い、タイヤ幅の違い、スピード差など、S耐との違いを知ることができ、とても勉強になりました」

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