ついにJGTCが岡山のTIで開幕。好天にも恵まれ多くのファンがサーキットに詰め掛けた。14日に行われた公式予選。午前中に行われた1回目では、#23ペンズオイル ゼクセルが4番手、#12カルソニックが6番手のタイムをマーク。#22ザナヴィ ヒロトはターボのトラブルが発生して11番手となった。GT300では、10日前にシェイクダウンしたばかりの#81ダイシンが3番手。この走行がシェイクダウンとなった#3ユニシアジェックスは、手探りのセッティングで19台中17番手となった。
午後に行われた予選2回目は、天候がやや崩れ、ときおり雨がポツポツと降る状況。しかしコースを濡らすまでにはいたらず、ドライコンディションのまま。午前中に思うようなアタックができなかった#22ザナヴィ ヒロトが午後のトップタイムをマークして午前/午後の総合でも5番手にアップ。#23ペンズオイル ゼクセルは、予選トップ3には10sのハンデウエイトが積まれるので好ポジションと言える4番手をキープ。#12カルソニックは8番手からのスタート。GT300では#81ダイシンが5番手、#3ユニシアジェックスが17番手からのスタートとなった。
決勝日はまるで初夏の日差し。14時にスタートした82周の決勝レースは、序盤から荒れた展開となった。スタートで勢い良くダッシュした#23ペンズオイル ゼクセルのコマスは、2コーナーまでに2番手にポジションアップするとトップの#1 NSXを追撃。そして10周目にアトウッドカーブでインを突いてトップを奪った。しかし路面温度が予想以上に上がり徐々にタイヤのグリップを失っていった#23は、20周目のバックストレートで#1 NSXに抜き返され、さらにポジションダウン。タイヤバースト寸前の状態でピットインしてタイヤ交換を済ませコースへ復帰した。影山に交代後は11位までポジションアップして、ポイント獲得を目指して10位を追撃していた。しかし、後続車に道を譲った時にその車両が目の前でスピンしたために避けきれず接触。完走するも13位でレースを終えた。
NISMOのもう1台、#22ザナヴィ ヒロトのクルムも4番手に順位を上げさらに3位に。中盤の37周目に他車がコース上で転覆したためにセーフティカーが導入されると、ピットインして田中に交代。田中も表彰台を目指してタイヤを労わりながら走行したが、終盤#64 NSXに激しくプッシュされ80周目に砂に乗ってラインを外したところで逆転され4位に。惜しくも表彰台を逃したが、10ポイントを獲得した。
もう1台のGT-R、#12カルソニックの本山はポジションアップした5位走行中の12周目に、後続の#6スープラに接触されホイールを割り、交換のためにピットインしトップ争いから脱落。服部に交代後も他車との接触を避けようとしてコースアウトし、15位でレースを終えた。
GT300クラスでは、#81ダイシンが序盤に他車と接触して後退。後半に追い上げ8位までリカバリーしたが、またもや他車に接触されコースアウト。12位でゴールした。
#3ユニシアジェックスは、前日にシェイクダウンされたばかりの車両ながら、荒れたレースにもかかわらずトラブルに巻き込まれることなく走りきり、6位でチェッカー、6ポイントを獲得した。
日産勢は、今回の成績により、次戦ではハンディウエイトを搭載する必要がない。第2戦富士はGT初のロングディスタンス500kmレースとなることもあり、活躍が期待できそうだ。