IRL第10戦 ベルテラ・カジノ・インディ300
ビュールのインフィニティ、リードするものの9位

August 12, 2001



ケンタッキー・スピードウェイで行われたベルテラ・カジノ・インディ300で、インフィニティ・インディ35Aエンジンは、勝利に近いところにあると思われた。しかし、ロビー・ビュールが全200周中の198周目で燃料を使い果たしてスローダウン。レース後半のトップ争いの猛チャージは、この時点で終了してしまった。

インフィニティ・エンジン搭載車ドライバー、エディ・チーバーJrとロビー・ビュールは、それぞれ予選3位、4位からスタートし、レース前半をトップ5の先頭集団で走った。シーズン2度目の優勝を狙うチーバーは3位まで上がるものの、106周目、ハーフシャフト・ジョイントのトラブルによってリタイヤとなった。

レース後半も先頭集団を走り続けていたビュールは、最後のレギュラーピット・インの後、首位奪取目指してスパートをかけた。最終的にウィナーとなったバディ・レイジャーとサイドバイサイドで競り合い、5周にわたってリードを得たものの、残すところあと2周というとき、バックストレッチでスローダウン。最終ピット・ストップの際に給油ミスが生じ、No.24チーム・ピュレックス・ドレイヤー・アンド・ラインボルド・レーシング・インフィニティの燃料は、レースをフィニッシュするのに必要な量に達していなかったのである。

最終的にビュールは9位、No.51チーバー・インディ・レーシング・インフィニティのエディ・チーバーJrは21位という結果に終わった。

次回、インディ・レーシング・ノーザン・ライト・シリーズは、8月26日、ミズーリ州セント・ルイス近くのゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイでの初の開催となる。

■ロビー・ビュールのコメント
「不満だね。チームは5月以降コンペティティブになってきているのに。白黒はっきりしたレースリザルトでは分からないかもしれないけど、クルマは常に競争力がある。今日も同じだよ。サイドバイサイドで走ってるんだから、コース上では何事もあきらめられないよね。ピットでの一つ一つの作業が大事なんだ。最後のピット・インのとき、燃料ホースがまだ掛かっているのに走り出してしまったんだ。これで終わりだよ。チーム・マネージャーで右フロントの担当のジョニーO(オガラ)は、順位のドロップと燃料が漏れ出すのを心配していた。ジョニーは車を出すように手で合図し、給油担当のブバは丁度ホースを抜こうとしていたところだった。これは1/10秒が勝負に影響するゲームなんだ。ただ全てを完璧にこなそうとしていたんだ。ちょっとしたミスのために、タンクに十分な量の燃料を入れられなかったという結末に終わってしまった。チームのメンバーは全員無事だったから、その点に関してはよかったよ。

■エディ・チーバーJrのコメント
「最後のピット・ストップのあと、クラッチに異常があることがわかった。クラッチがちゃんと切れなかったんだ。ピットに戻ってチェックしたら、CVジョイントが壊れそうになっていた。たぶん5周も走らない内にブローして、ハーフ・シャフトを破損していただろうから、止まってよかった。インフィニティ35Aはこの週末はずっと強かったし、車も完璧な仕上がりに近づき始めていたところだったから、クラッチが壊れてすごく残念だよ。」


Race Result
POS. No. Driver Chassis/Engine/Tyer Laps
1 91 Lazier, Buddy D / O / F 200
2 8 Sharp, Scott D / O / F 200
3 4 Hornish Jr, Sam D / O / F 200
4 3 Unser Jr, Al G / O / F 200
5 11 Beechler, Donnie D / O / F 200
6 98 Boat, Billy D / O / F 200
7 55 Hattori, Shigeaki D / O / F 200
8 21 Giaffone, Felipe G / O / F 200
9 24 Buhl, Robbie G / I / F 199
10 35 Ward, Jeff G / O / F 198
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21 51 Cheever Jr, Eddie D / I / F 105

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