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韓国初の国際ツーリングカーレースウィナーは
5 ZIGEN☆ファルケンGTR
インターテック in KOREA
at CHANG WON STREET CIRCUIT

2000.8.12-13
「インターテックinコリア」は、マーチングバンドやキャンギャルによるパレードの後、19:50からオープニングセレモニーが行われた。韓国行政ナンバー2である金国務大臣による歓迎スピーチがあるなど、オリンピックやワールドカップ並の国事行事扱いだ。13日午後から昌原運動場につめかけた観客も、この頃にはグランドスタンド、コーナースタンド、そして芝生席を含めて満員御礼。そして、20:35にローリングラップがスタートし、1周フォーメーション走行の後、50周の決勝レースがスタートした。
夜間照明の中、オープニングラップから田中哲也の#50 5 ZIGEN☆ファルケンGTRと木下みつひろの#10 エンドレスADVAN GT-Rが激しく首位争いをしながら、レースをリードした。粕谷俊二の#1 BP ADVAN GT-Rが3位に続く。燃料のクイックチャージシステムを装備する車両(日本からエントリーのマシンは全車これに該当)はレース中に2回のピットストップが義務付けられているため、下位チームは早くも2ラップ目にピットインし、義務の一部を消化した。

レースリーダーの2台のGT-Rは、序盤から1’26”台のハイペースでテールトゥノーズの攻防を繰り広げた。その均衡を破ったのは17周目。木下が勝負にでて#50を捕らえ、#10がトップの座を手に入れた瞬間、エンドレスチームのピットは歓喜に包まれた。が、しかし、レースリーダーの座は、中盤のピットインのタイミングによって奪い返されてしまう。
26周目に#10木下がピットイン、規定のタイヤ交換(フロント2本のみ)だけでコースに戻ると、翌周再びピットに滑り込んだ。この時に高木にドライバー交代。燃料補給ののちピットアウトしていった。2回のピットインのタイムロスは約60秒であった。

一方、28周目に最初のピットインをし、トップでレースに戻っていた#50竹内浩典は、その後コース上のクラッシュによってセーフティカー走行となった好機を捕らえ2回目のピットイン。セーフティカーは#10 エンドレスADVAN GT-Rの前に入っていたため、セーフティカーがコントロールラインを通過したのちコースインした#50は#10より1周多いまま隊列の中盤以降につき、セーフティカーランが続くままに2位との差を広げていった。


2回のピットストップ義務付けの為、このピットワークでレースの行方が左右される。
38周目にセーフティカーがコースを離れ、レーシングスピードに戻ると#10は猛然とペースを上げ、周回遅れの車両がひしめく中にはまってる#50を追い上げた。その差は約60秒に開いていたが、毎周数秒ずつ間隔を削り、26秒差まで迫ったもののそれ以上は叶わず、#50が逃げ切った。2位は#10、そして3位は#1。韓国初の国際ツーリングカーレースは、GT-Rの表彰台独占で幕を閉じた。
【田中哲也コメント】
「木下選手に抜かれたのは、テクニカルセクションの中。前が周回遅れ車両で詰まっており、右から抜こうとしたら、前の車も右に避けた。そしたら、左から抜かれてしまった。でもあまり動揺はしなかった。勝たせてくれるチームだと信頼していたからです。勝てたのはまさに作戦勝ち。僕らはセーフティカーが入るまでエクストラピットに入らないと決めており、32周目にそのチャンスが来ただけ。勝ててうれしい。」

【竹内浩典コメント】
「韓国では初めてのレースでしたが、素晴らしいレーストラック、素晴らしい歓迎のセレモニー、そして素晴らしい結果を出せたので、非常に嬉しく思ってる。韓国のドライバーの皆さんは、これだけ速いマシンと一緒に走ったことがないと聞いていますが、日を追う毎にそれを体得し、走り方も抜かれ方もどんどん学習されたと思います。僕らはたまたまポテンシャルの高い車でしたが、イコール条件なら良いコンペティションになったと思います。」


正式決勝結果
POS. No. Car DRIVER Behind
1 50 5 ZIGEN☆ファルケンGTR 竹内浩典/田中哲也 01:25'06.91
2 10 ENDLESS ADVAN GT-R 木下みつひろ/高木真一 +0:26.69
3 1 BP ADVAN GT-R 粕谷俊二/見崎 清 +1:18.78
4 12 HYUNDAI TURBULANCE YOON S.J./JANG S.H. +1:25.62
5 33 BP VISCO GAMMA RX-7 三好正美/村松康生 +2Laps
6 20 RS OGAWA ADVAN LANCER 小川日出生/細野智行 +2Laps
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