【決勝】24時間(605周)
このレース週の練習走行開始以来姿を見せなかった青空に恵まれ、レース日和となった土曜日の午後3時に24時間レースの幕が切って落とされた。
スタート後は速さに勝る2台のGTが先行しGT−R勢がそれに続くが、GT−R集団から #50 5ZIGEN☆ファルケンGTR と #8 ダイシン アドバン GTRが抜け出した。
この2台は24時間を走りきるために自ら設定したペースがほぼ同じだったのか、このあと長距離レースにしては珍しいくらいの接近戦を繰り広げていった。
走行中の抜きつ抜かれつに加えピットワーク勝負でも順位を前後させて観るものを飽きさせない展開となり、このバトルは延々8時間にも及んだ。これに終止符を打ったのはブレーキ部品の寿命である。
#8は #50 よりも早い時期に交換する必要が生じてしまいレース時間の1/3弱の時期に交換作業を行ったのに対し、 #50 はレースの半分を越える時まで作業をのばすことに成功し、さらに濃霧のためセーフティーカーが導入されたタイミングを見逃さずロスタイムを最小限に抑えることにより、#8 へのアドバンテージを確保した。
他の2台、#23トトムFUJITSUBO GTR 、#24 トトムPOWER getter GTR は、マイナートラブルのためにやや遅れたが、致命傷には至らず持ち前の速さですぐに上位に復帰した。
片や序盤にリードを拡げていた #10 エンドレス アドバンスープラと #73 シェルタイサンアドバンGT3Rはそれぞれブレーキ、駆動系に大きなトラブルを発生させ、レース中盤以降大きく遅れることとなった。
終盤は #50 、#8 が終始レースをリードしていてそのままゴールするかに見えたが、修復なった #10 が猛烈なプッシュを開始し残り約1時間のところで2台のGT-Rをかわして総合優勝を獲得した。
GT-R勢はレース終盤まで今までにないハイペースでの走行を維持し、その速さと信頼性の高さを大いにアピールすることとなった。
1クラスは、総合2位に #50 、3位に #8、5位に #23、10位に #24 が入り全車無事完走を果たし、#50 5ZIGEN☆ファルケンGTR はスーパー耐久シリーズ4連勝を飾った。
4クラスでは、予選で抜群の速さを見せた #52 5ZIGENファルケンパルサーがスタートから後続を寄せ付けない速さを発揮して、独走態勢を築いていった。
その後も順調に周回を重ね予定のピットインをこなしていき、パーフェクトなレース運びでフィニッシュ時には4クラス2位に13周の大差をつけての完勝を飾った。
総合でも多数の速いクラスの車両を相手に堂々の12位に入り、パルサーの高性能を示した。