【決勝】109LAP(400km)
今回は今年最初の400kmレースということで、各チームはピットストップの作戦に頭を悩ませることになった。
燃費の関係からペースを抑えて1回ストップを採るか2回ストップで攻めるかが勝負を左右する重要な鍵となる。
<決勝レース中に雨が降る可能性が高い中でスタートが切られ、グリッド順のオーダーでレースが進行するかと思われたが5周目に3番手の #8 ダイシン アドバン GTR が先行する #50 5ZIGEN☆ファルケンGTRを捕らえ、2番手に浮上する。
その後は逃げる #10 エンドレス アドバンGT-R を若干の距離をおいて #8、#50 が追い、1回ストップ作戦の #23トトムFUJITSUBO GTR はピットイン時の逆転を期して自らのペースを守って後に続いて一見静かにレースは進行して行き、まるで野球の投手戦を見ているかのような息詰まるレース展開となった。
その均衡を破ったのは各車の1回目のピットインであった。各チームとも自車の燃費を読みながら互いに相手の動きを牽制しつつそのタイミングを見計らっていたが、ついに52周目、#8がたまらずピットインしてレースが動き出した。それを見ていた #50、#10が相次いで次の周回にピットインし、更に #23も54周目にピットに入った。
そこでの見所は各チームの作戦の違いだった。#8と#50は2回目のピットイン時のタイムロスを最小限に抑えるべくGASをフル給油して長いピットストップを行ったのに対し、#10はGAS給油量を少なくし、更にタイヤ交換をFRのみとしてピットストップ時間を削るという意表を突く作戦に出た。これが功を奏して #10は第2スティントのリードを稼ぎ、これを #8、#50が第1スティントよりも広い差で追いかける形となった。
しかしここで3番手の #50 が猛然とスパートを開始し、他車を2秒前後上回るハイペースで走行して #8、#10を次々にパスしてレース終盤トップに立ったが、 #50はその後もプッシュし続けて更にリードを拡げていき、2回目のストップ後もリードを保ち3連勝を飾った。2位には、前述のリードを保てなかったもののその後のピットワークも短く決めた #10、3位には1回ストップ作戦によりポジションを上げた #23 が入り、スカイラインは全車完走して1位〜4位を独占した。
4クラスでは、予選で抜群の速さを見せた #52 5ZIGENファルケンパルサーがスタートから後続をぐいぐい引き離していき万全かと思われたが、そのハイペースが祟ったのかレース中盤でタイヤトラブルに見まわれピットにたどり着くまでスロー走行を強いられてしまう。
更に運が悪かったことにピットで自チームのスカイラインと隣接ピットの車両とタイミングが重なってしまい作業に手間取り他車に先行を許してしまい、その後の追いあげも叶わず4クラス5位に終わった。