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Round 1
MOTEGI GT CHAMPION RACE
4.2 sun / TWIN RING MOTEGI
ロックタイト・ゼクセルGT-R、開幕戦を制覇!
助っ人井出の活躍で、カストロール・ニスモGT-Rもポイント獲得
◆決勝

4月2日、栃木県茂木町の「ツインリンクもてぎ」で行われた「全日本GT選手権第1戦もてぎGTチャンピオンレース」(1周4,801mX63周)で、ニスモからエントリーした#1「ロックタイト・ゼクセルGT-R」が総合優勝。2000年仕様のGT-Rが、開幕第1戦を制した。
また、#2は「カストロール・ニスモGT-R」は6位に入賞し、ポイントを獲得した。

予選4番手、スターティンググリッド2列目アウト側からスタートした「ロックタイト・ゼクセルGT-R」は、エリック・コマス選手がスターティングドライバーをつとめた。コマス選手は、スタートから#18NSXを先頭としたトップ集団を形成し、冷静に先行のチャンスをうかがった。8周目の第1コーナーで#100NSXを捕らえて3位。クラッシュした車両の破片を除去するため、15周目から約10分間セーフティーカーラップとなった。18周目にはグリーンフラッグが振られ、レースが再開するとすかさずコマス選手は#16NSXを抜き去り、2位のポジションを獲得した。


1'50"〜51"前半のハイペースでトップを追い上げるコマス選手だったが、抜群の速さを見せる#18NSXとの間隔は容易には詰まらない。2位をキープしたまま34周目にピットインし、影山正美選手にドライバー交代したが、影山選手もコマス選手のペースと同等のラップタイムでレースリーダーの背後に迫った。すると40周目、その気迫に押し出されるようにトップの#18NSXは突然スローダウン。コース上にストップしてしまい、そのままリタイヤとなった。トップを奪った影山選手は、2位の#16との差をじりじりと広げ、63周目のゴール時点では23"もの大差をつけ、完全勝利をおさめた。

予選前の公開練習でクラッシュし、マシンを壊した#2「カストロール・ニスモGT-R」は、一時出場も危ぶまれたが、メカニック達の懸命の作業によって車両を修復し、予選に間に合わせることで15番手のスターティンググリッドにつけることができた。
レースは、ミハエル・クルム選手がスタート。混戦の中盤に入ったため序盤はペースを上げられない戦いとなったが、8周目に#35を抜いて14位となると、その後の他車のトラブルやスピンに巻き込まれることなく順位を上げた。

18周目には10位、30周目には6位となり、給油、ドライバー交代のタイミング差とは言え、ピットイン時にはリーダーボードの最上位に「2」の文字を点灯させる躍進を見せた。

片山右京選手の代役として急きょシートを得た井出有治選手は、後半パートを担当。6位のポジションを固定すると、しきりに間隙を狙う後続の#8NSXをピタリと抑えて25周を走りきり、6位のままフィニッシュラインを超えた。
井出選手は、僅かな慣熟ラップののちに初めてGT-Rのステアリングを託されたレースながら、チームのポイント獲得に大きく貢献した。



【エリック・コマス選手のコメント】
「今回は私にとって日産での6回目の勝利となりました。日産は現在、過渡期の状態で色々と苦労しているが、今回の勝利が良い影響になると信じています。この冬の間、ともにテストを過ごした片山右京選手が今日ここにいないのは残念。早くチームにカムバックしてもらい、共に勝利の喜びをシェアしたい。」

【影山正美選手のコメント】
「ハイペースで追いかけているときにS字コーナーでトップの後ろを捕らえた。V字に入るときには目前となったので、スローダウンだとわかった。でもすぐ後ろに#16が来ていたので、そのままプッシュを続けた。次のレースは50kgのハンディを負うが、ポールポジションとファステストラップ分はもらわずに済んだので、まさにパーフェクトなレースだったと思う。」

【ミハエル・クルム選手のコメント】
「メカニック達の驚異的な働きでクルマがコースに戻ってきたので、彼らに大変感謝している。クルマは予選、そしてフリー走行までにどんどん本来の調子を出せるようになった。」

【井出有治選手のコメント】
「練習のつもりでレースに臨んだ。特に最初は慎重だった。ずっと#8NSXが追ってきていたのはよく見ていた。こちらは無理せず走っても間合いは詰められないと思っていた。GT300の時に抜かれるより、GT500で周回遅れを抜くことの方が精神的にも楽だった。今回はポイント獲得できて本当に良かったです。」

【柿元監督のコメント】
「ニスモは、初戦は例年良い結果を出している。今年は#2がアクシデントのため急きょクルマを仕立て直したということで苦しかったが、結果として優勝と6位を得られて嬉しい。ニスモのドライバーとスタッフの総合力が今でも力強く維持できていることを確認できた。今年もチャンピオンを狙うという目標に向けて第1歩が踏み出せた。片山右京選手も安心していると思う。井出君は、急な話で難しいコンディションだったと思うが、きっちりと仕事をしてくれたので、彼のことを高く評価したい。」

Result
POS. No. CLS Team DRIVER Time
1 1 GT500 LOCTITE ゼクセルGT-R コマス/影山 63Lap
2 16 GT500 Castrol 無限 NSX 中子/道上 -23"136
3 64 GT500 Mobil 1 NSX 伊藤/シュワガー -40"870
4 38 GT500 FK/マッシモセルモスープラ 竹内/立川 -53"289
5 3 GT500 ユニシアザナヴィ・スカイライン 長谷見/田中 -54"611
6 2 GT500 Castrol NISMO GT-R クルム/井出 -56"306
7 8 GT500 ARTA NSX 鈴木/土屋 -57"934
8 6 GT500 エッソウルトロンタイガースープラ 野田/ガードナー -1'30"396
9 37 GT500 カストロール・トムス・スープラ 鈴木/荒 -1'47"522
10 39 GT500 デンソーサードスープラGT 影山/ファーマン -1Lap
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