影山は、「エリックがドライブしていた時から高回転が吹けにくいなど変調があったよう。ミスファイアを僕も感じたけど、データを取りつづける必要があると考えて踏みつづけていたら、ダンロップコーナー出口でいきなりオイルを吹いて白煙が出た。」と説明する。
ピットガレージでのチェックののち、エンジンオイル配管の圧側ラインにクラックが入り、それがエキゾーストにかかって白煙と炎をあげたと判明した。念の為エンジン本体を交換し、明朝のフリー走行で確認走行を行う。
#2カストロール・ニスモGT−Rは、ミハエル・クルムが中古タイヤでチェック走行を行ったのち、残るニュータイヤを装着し、再びタイムアタックに臨んだ。
3周目に1’26”を切り、4周目にはベストラップタイムの1’25”508を記録。スターティンググリッド2列目イン側である3位のポジションを獲得した。その後、片山右京に選手交代。午前に引き続き、レースラップ走行を続けた。
片山は、「開幕戦は、僕一人だけ出遅れてしまい、チームの喜びのシーンに加われなかったのが残念だった。今回の新車は、順調に仕上がっており、レースでもパフォーマンスを見せられることを楽しみにしている。体調は、首がまだ毎朝ちょっと痛いけど、その他は完全に直っている。気力はそれを補って十分なほどあふれている。期待していてください。」と力強い復帰コメントを残した。
【柿元監督のコメント】
次戦のウェイトハンディを考えると#2のポジションは4位でも良かったが、午後のセッションで大きくタイムアップしたことは決勝レースを戦うためには、好材料だと満足している。今回はタイヤが非常に良かったようだ。#1が中古タイヤでタイムアップしたことがそれを証明している。#1の白煙の原因は、エンジンブローなどエンジン本体の問題でなかったので、あまり深刻には考えていない。しかし、急激に油圧低下させているので、大事を取ってフレッシュエンジンに交換する。