#2カストロール・ニスモGT-Rは、前日3月31日午前のフリー走行で片山右京選手がダウンヒルストレートエンドでコースアウト。グラベルベッドを突っ切ってタイヤバリヤに激しくヒットし、マシンはフロント部分を大きく破損した。片山選手は救護室そして病院に運ばれたが、幸いにも打撲程度との診断結果であった。
コースアウトの原因は、ブレーキの前後バランスを調整するバランスバーが折損し、ノーブレーキ状態となったため。折損の原因は不明だが、今後徹底究明する予定。これまで発生したことの無いトラブルだが、そのバランスバーは多くのGT500車両が使用しているもののため、柿元監督は他の各チームにも情報を提供した。
破損したマシンは、99年シャシーの2000年レギュレーション対応車であった。チームは急きょ東京・大森の本社ファクトリーに戻り、スペアの99年シャシーにパーツを移植する作業を開始した。
31日午後から始めた修復作業は翌1日午前中までかかったものの、12:00には再びもてぎに向け「カストロール・ニスモGT-R」は大森を発った。
片山選手は軽傷と診断されたが、大事を取ってレース出場を見送ることとなった。代わりのドライバーは、昨年NISMOチームでGT300の「ザナヴィARTAシルビア」をドライブした井出有治選手をアポイント。柿元監督は、車両変更とドライバー変更を大会組織委員会に提出した。