1953年、研究室のフラスコの中から画期的な液体が生まれました。この一滴の液体が産業界に波紋を引き起こしました。それが嫌気性接着剤です。
嫌気性接着剤とは、空気に触れている間は硬化せず、ボルトナットのはめ合い部のような金属のわずかに隙間で、空気を遮断することによってはじめて硬化するユニークな接着剤です。
しかも、常温で硬化し、硬化後は耐振性、耐候性に優れた化学物質となります。
この特性から、ねじのゆるみ止め、ベアリング等の固定、フランジ、配管の漏れ防止、面接着などに飛躍的な進歩をもたらし幅広い産業分野で使用されています。