3月20〜21日に鈴鹿サーキットで開幕する全日本GT選手権。
昨98年、NISMOは念願のチャンピオンを獲得。ディフェンデングチャンピオンとして、新たなシーズンを迎える。
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GT500クラスには、1月にデビューしたR34型スカイライン GT−Rを投入。チャンピオン・ナンバーのゼッケン1に、98年のフォーミュラ・ニッポンのチャンピオン、本山哲と昨年のJGTCチャンピオン、エリック・コマスの2人がチャンピオンマシン、ペンズオイル・ニスモGT−Rを駆って連続タイトルを狙う。
僚友のゼッケン2番は、ARTA(オートバックス・レーシングチーム・アグリ)とNISMOとのジョイントで登場するARTAゼクセルスカイライン。ドライバーには、鈴木亜久里とミハエル・クルムとのコンビでこちらもタイトル獲得を目指す。
GT300クラスには、ザナヴィARTAシルビア。ドライバーに土屋武士と井出有治がクラスタイトル奪取に向けて発進。
今季の主力マシン、スカイラインGT−Rは、今年1月に発表されたR34型、新GT−R。JGTC用マシンが新型車発表前の12月中旬に富士でシェイクダウンする異例の開発スケジュールで周囲を驚かせた。R34型で最もモディファイされたのが、全面的に見直された空力面。レギュレーションの改訂もあってフェンダー周りの処理も一新。
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さらにR33型からR34型へベースのマシンが進化したことでコンパクトになり、ボディ剛性なども向上している。このためマシンのコントロール性も向上、ストレートスピードも伸びていることがテストでも立証されている。本山哲は「体制としては申し分ない。フォーミュラ・ニッポンとのダブルタイトルを狙う」と昨年以上の本山イヤーを目指す。
GT300のシルビアもベースのモデルがS14型からS15型へチェンジされたことで空力特性も向上。前後サスペンションも進化している。ボディ剛性もロールケージの形状が見直しされたことなどから向上し、エンジンもリファインされた。
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JGTCは、今季から予選、決勝中のベストラップ上位3車に次のレースから10キロのウェイトハンディを負うことになった。これにより昨年までの上位3位までのウェイトハンディと合わせ1レースで最大70キロ(予選でポール〜3位で10kg、決勝の優勝で50kg、さらにベストラップ上位3台以内で10kg)の負担となる。このため速いだけではタイトルが取れない。
このタイトルへのノウハウは、昨シーズンの流れから見てもデータを持っているNISMOが有利なのは明らか。
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NISMO以外の日産車出場チームはGT500に、カルソニックスカイライン(R34 星野一義・影山正美)、ユニシアジェックススカイライン(R33 長谷見昌弘、田中哲也)、エンドレスアドバンGTR(R33 和田孝夫、木下みつひろ)。GT300クラスでは、ホイールショップアルタシルビア(S14 古在哲雄、小宮延雄)、ダイシンシルビア(S15 福山英朗、大八木信行)。
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